コラム TAKESHITA SANGYO

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コラム 賢人の思考 ~ 日本でのリスク管理と緊急時対応の基本は、『臨機応変』 ~

2019.06.10

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6月度は、つくだ社会科学研究所 代表 八星 篤(はちぼし あつし)氏にコラムを書いていただきました。

 

八星先生は、第一勧業銀行総会屋事件発生当時に広報部長を務められ、企業において危機対応を実践された貴重な経験の持ち主です。

 

その当時の模様は、作家 高杉 良 氏 著の 「金融腐食列島 呪縛」に書かれ、その主役となった四人組のモデルの一人とも言われています。

 

「金融腐食列島 呪縛」は映画化もされ、役所広司さんや椎名桔平さんなどが演じられておられました。

 

八星先生は現在、在職中の自らの経験をもとに、危機管理、経済・金融等の講演・研修活動をされておられます。

 

八星先生は講演では常に「臨機応変」の大切さを語られておられますが、今回もコラムにおいて、お父様の関東大震災の体験談を交えながら「臨機応変」の大切さを述べられています。

 

ぜひお読みください。

八星 篤(はちぼし あつし)氏

○著者プロフィール

つくだ社会科学研究所

代表 八星 篤(はちぼし あつし)氏

1972年 東京大学経済学部卒業
1972年 第一勧業銀行入行
1996年 広報部長
1997年 企画室長
1998年 横浜支店長
2000年 執行役員調査室長 兼 第一勧銀総合研究所専務取締役
2002年 みずほ銀行執行役員調査部長 兼 みずほ総合研究所専務取締役 
同年 みずほ銀行退職
2003年 株式会社サカタのタネ監査役(社外)就任
2008年 株式会社サカタのタネ取締役(社外)就任
2013年 株式会社サカタのタネ取締役辞任

 

 

現在、危機管理、経済・金融等の講演・研修活動に従事 。

八星先生はベストセラーで映画化された、

高杉 良 著 「金融腐食列島 呪縛」の登場人物のモデルの一人とも言われています(八星先生が第一勧業銀行総会屋事件時の広報部長時代がモデル)。

 ※つくだ社会科学研究所ホームページ

https://www.8-star.jp/

○テーマ

日本でのリスク管理と緊急時対応の基本は、『臨機応変』

 

「日本人は災害から学んできた」

私は今、住んでいるマンションの役員を務めています。

築30年を迎えようとして、この10年間は、修繕工事が大きなテーマとなっており、今年はいよいよ6台あるエレベーターの全面的な取替というプロジェクトが始まっています。

私は30年間、何回か役員をしていますが、2011年3月の東日本大震災を経て、マンション住民の防災意識が飛躍的に高まり、今でもその意識は続いていると感じています。

330世帯それぞれの考え方は、もちろん違っていて、以前の改修工事では、安全・安心より外観の豪華さ等に関心が集まりがちでした。

でも、今回のエレベーター取替については、安全基準をクリヤーするため、相当の経費が掛かるにもかかわらず、圧倒的な賛成を得ることが出来ました。

東日本大震災の際にエレベーターの一台が約2ヶ月使用不能となり、住民全体がエレベーター等の基礎的なインフラの重要性を認識したことが大きな理由だと思っています。

 

日本人は自然災害の被害が大きいため、自然に対する諦観(ていかん)を持ちがちで、これが欧米諸国に比べるとリスク管理の発達に阻害要因となっているとよく言われますが、私は少し異なる考えを持っています。

日本列島は地震、津波、台風、火山爆発、豪雪等自然災害が多発する環境にあることは事実です。

しかし、日本はその災害から教訓を学びつつ、自然災害を含めたリスク管理を発達させてきました。

一般的に言われる欧米は、英・独・仏・米国NY近辺を指していることが多く、これらの地域は、世界的にみれば例外ともいえるほど自然災害が少ない地域であります。

従って、そこで考えられ、発達してきたリスク管理とは、基本的には人為的に引き起こされるリスクへの対応が中心ではないでしょうか。

図1

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