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コラム 賢人の思考 ~ 寒い日にはいっぱいの温かいお茶を~身体と感情のしくみ ~
2025.01.06
2025.01.06
公認心理士でコラムニストである熊倉百音子(くまくらもとこ)さんに「寒い日にはいっぱいの温かいお茶を」というテーマでコラムを書いてもらいました。
私も極力お茶やコーヒーを飲みながらスタッフやお客様と打合せをしています。
その方が対話しやすいからです。温かい飲み物が人の心理にどのような影響を与えるのか、お茶をしながらゆっくりと読んでいただきたいと思います。
【筆者】熊倉 百音子 氏(Motoko Kumakura)
【プロフィール】
東京生まれ 株式会社クオリティ・アンド・バリュー 代表取締役
公認心理師/ドイツポジティブ心理学トレーナー
九州歯科大学 非常勤講師
『心理学を日常に活かす。質の高いコミュニケーションの方法と効果を実践的に伝えています』
コラム:「今日もココロをストレッチ」連載 2022.8~2023.7(秋田魁新報 他2紙)
著書:「誰も教えてくれなかった 患者さんの心をつかむ デンタルコミュニケーションメソッド」(共著 医歯薬出版社)
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了
テーマ : 寒い日にはいっぱいの温かいお茶を~身体と感情のしくみ
最近めっきり寒くなりました。
この季節、温かいお茶は身体にしみわたりますね。
外から帰ってきて飲むいっぱいのお茶は格別です。
寒い寒い・・・といいながら
お湯を沸かしてお茶の準備をして
ポットに緑茶や紅茶、ハーブティーを入れて
沸き立ての熱いお湯を注ぐと茶葉がいっきに広がっていくのを
見るのも好きです。
自分用のマグカップで温かいお茶を飲んでほっと一息。
身体が温まるのはもちろんですが
なぜか、気持ちがほぐれて心も温かくなるような気がします。
このほっこり感にはちゃんと理由付けがありました。
『身体があたたまると心もあたたまる気がする』のは、
脳の島皮質(注1)という部分が身体・感情の温かさも両方に反応する性質があるからだそうです。
身体が温まると、「あれ、気持ちも温かく、ゆったりしてきた気がする」と混同しやすい。
身体の反応が起きたことで感情がついてくる、というわけです。
この島皮質の習性を利用した『笑いヨガ』という興味深い療法があります。
なにもおかしいことがなくてもまずは「あっはっは」と大声で笑う行為をとると感情的におかしい、と変わっていきます。
これは集団で行うことが多いので、「あっはっは」と大笑いしている人を見ていると自然に笑えてくる。
「おかしくないのに笑ってみたら何故か本当におもしろくなってきた」と感じてくる。
笑うことはリラックス効果やストレス解消、免疫力の向上にもつながります。
笑いは健康にいいので、『笑いヨガ』はがん患者さんの補助的な健康法や認知症予防のアクティビティとしても取り入れられています。
さて、「温かさ・冷たさ」の感覚は相手への印象にも影響を及ぼします。
温かいものに触れている時に会った人には「温かな人だ」と感じやすく、
逆に冷たいものに触れている時に会った人には「冷たそうな人だ」と感じやすくなる、とか。
相手に好かれたいと思う時にはホットコーヒーを、そうでもない時にはアイスコーヒーを薦めたほうがいいかもしれません。
逆に身体が冷えると感情はどう変化しやすいか?
もう察しはつきますよね。
そう、「心が冷えている」と感じやすくなります。
感情的にもイライラや落ち込み、孤独感などのネガティブな感情が起こりやすいということがわかっています。
ここのところ元気がでないな、と感じる方はまずは身体を温める、
ということから変えていきましょう。
温かいお茶を飲む、食事をする、お風呂に入る、身体の温め方法はいろいろあります。
さらに攻めの温め方法は運動です。
手軽なストレッチや散歩などをすることで血流が良くなり冷えは改善します。
冬の寒さはこれからが本番。
温かくして身体も心も健康にお過ごしください。
(注1)島皮質(とうひしつ)・・・大脳皮質の側頭葉と前頭葉の境界に位置する脳の部位
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