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コラム

コラム 賢人の思考 ~ 近年話題のライフ・ワークバランス 介護離職を考える その3 ~

賢人の思考

“介護離職”をテーマに今回も新野 緒(にいの はじめ)さんにコラムを書いてもらいました。私たちの「生」に対してどのようなリスクがあり、人生設計をしていかなければならないのかを今回は読者のみなさまと共に考えてみたいと思います。

新野 緒氏

 

新野 緒NIINO HAIJME  介護老人保健施設 うなね杏霞苑 支援相談員 

JALグループ(株)JSS総合危機管理サービスコンサルティング事業本部での勤務を経て、1998年に東京掖済会病院医療ソーシャルワーカーとして福祉業界に飛び込む。2003年より介護老人保健施設うなね杏霞苑支援相談員。岡崎人事コンサルタント講師、株式会社Leaf音楽療法センター非常勤講師。

 

明治薬科大学、日本大学経済学部、中央大学、立正大学、職業能力訓練大学校などでの講師実績多数。介護・医療経営専門誌である日総研出版「介護人財」「地域包括ケアを担うケアマネ&相談員」「地域包括ケア時代の通所&施設マネジメント」に連載・寄稿多数。

Web版「介護人財」にて「医療福祉の次世代成長を狙う技術革新20年戦略」を好評20回連載中。

 

 

近年話題のライフ・ワークバランス~介護離職を考える~その3

 

さらに介護離職問題を人生設計とともに考えて行きます。ここからは、この問題がどんなことを含んだ問題なのかを整理して、人生設計にどう修正を迫ってくるのか、どう備えれば良いのかを考えていきましょう。

竹下産業さんのホームページのコラムを読むのは、社員さんやお客様企業の方々でしょうか。

社会人でしょうから20代から定年前の60代くらいの方々なのかなと想像します。20代~40代の方にとってのこれからの20年、40代~50代の方にとっての20年間、そして60代の方にとっての今後の20年は人生設計にとっての意味合いが全く違いますので、難しいところです。

なので、すこし抹香臭くて悪いのですが、お釈迦様の言葉を借りて「生、病、老、死」の切り口で全体を整理させていただこうと考えています。2500前に生まれた超天才の考えをインド、中国の先人たちが1000年にわたり検討・集大成した内容には、いまなお襟を正して向き合うべきものがあるのです。このうちでまず「生」が1番多くの問題を含んでいる部分になります。

 

私は元が危機管理のコンサルタントなので、話があちこちに飛ぶようで、申し訳ないのですが、20年と言うタイムスパンで考えた時、「生きる」上で2024年からの20年間のタイミングは、さまざまなリスクが科学的に予測されています。これに備えて生きてゆくために人生設計にたくさんの修正を加える必要が出てくるのです。

具体的には人口急減に加えて、地政学的変化、温暖化、地殻変動のリスクが入ってきます。

問題はそれぞれが、「今後の20年間の中でどのあたりで発生してくるか」その時に親世代はどのくらい介護が必要な状況であるかということになります。まずはどのタイミングで問題が発生するかを中心に検討していきましょう。

人口急減に関しては前回さわり程度ですが触れましたので、今回はそれ以外について簡単にとりあげて話をします。

地政学的には、中国で高度経済成長が終焉し2022年に不動産バブルが崩壊して対外政策が大きく変わってきています。国内不満のガス抜き先を求め「台湾をめぐり軍事的な緊張が意図的に演出されるリスク」が高まっているのです。

習近平からは、軍に対して「台湾進攻が可能となる準備を2027年には整え終わる」ように指示が出されています。注1)すでに民間機の乗客であっても中国領空での機外撮影は厳禁、空港内外も厳戒態勢に入っておりまして、ビジネスビザでさえ大変な手間と書類の束で何重にもチェックしないと許可が出ない。大変仕事がしにくい状況です。

日本本土へのミサイル飛来があるかは別としても、日本は物資の大半を海外に依存しています。台湾周辺を海上封鎖されると言う形で、南シナ海の海上輸送ルートが使えなくなる事は、エネルギーや食料の供給が逼迫する大きなリスクとなるのです。

高齢の要介護者を抱えた上での避難や、年金頼りの生活で生活費が高騰した場合を検討せねばなりません。ということは、2027年頃から喫緊にエネルギーや食糧の自給率の引き上げ、疎開やシェルター建設など被害分散の必要に迫られるというリスクが入ってきます。

次に気候変動ですが、現在は平安時代のころと似たような高温期(AD800年~1300年代)で、10世紀には西日本地域では干ばつが多発したのと同様に、“酷暑で水不足の時期“に入ってきます。くわえて、亜熱帯化するので熱帯性風土病(例えばマラリアの流行など)の発生リスクも入ってきます。

また地殻変動に関しては、もう既に今年1月1日の能登半島地震関連で話題になっておりますが、南海トラフ巨大地震の発生リスクが2035年±5年で上がってきています。さらにその4年前から連動して首都直下型の地震の発生の確率が高まる、富士山の連動噴火時期も迫ってきていると言う問題があります。注3)防災ではデジタル化がトレンドです。

政府や自治体のガバメントクラウドが稼働して、オンプレミス 注4)の設備更新が進めば竹下産業さんの得意技であるHDDの安全な廃棄ニーズもどんどん増えることになります。

たくさんのリスクへの対応を人生設計に考慮して行かねばなりませんので、それぞれを少しずつお話していかないと紙面が足りません。この辺で今回は終わりにいたしますが、その4以降でさらに話を進めていきたいと思います。

 

 

注1)

日本経済新聞 2023年11月14日 The Economist「米国が理解すべき中国の弱点」

 

注2)

国立歴史民俗博物館研究報告 第232集2022年3月 

「樹木年輪セルロースの酸素同位体比からみた古代日本の気候変動」 中塚 武

 

注3)

産総研 地質調査総合センターGeological Survey of Japan

第21回GSJシンポジウム「古地震・古津波から想定する南海トラフの巨大地震」

GSJ地質ニュースVol.2 No.7(2013年7月)

 

京都大学 2020年度退職教員最終講義 鎌田 浩毅 (人間・環境学研究科 教授)「地震・噴火・温暖化は今後どうなるか?」2021年3月10日 (youtube.com)

 

注4)オンプレミス(on-premises)は、企業がサーバーや通信環境などの設備やソフトウェアなどを自社で保有してシステム構築する運用方法のこと。反対に、インターネット経由で自社外の設備を利用する運用方法はクラウドと呼ばれます。

出典 : NTT西日本 ICT用語集 「オンプレミス(on-premises)」

 

~ 近年話題のライフ・ワークバランス 介護離職を考える その4 ~ に続く

~ 近年話題のライフ・ワークバランス 介護離職を考える その1 ~ から読む

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