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コラム

コラム 賢人の思考 ~ ストレスとうまくやっていく 6 ~

賢人の思考

今回はストレスを受けにくい4つの基礎体力のつけ方について熊倉先生に解説していただきます。いずれも当たり前のように感じますが、なかなか出来ていないのが現状です。日常生活において意識して行っていくことで、ストレスを受けにくい心を育てていくのだと改めて思いました。みなさまもご一読ください。

 

 

【筆者】熊倉 百音子 氏

 熊倉百音子氏

【プロフィール】

東京生まれ 株式会社クオリティ・アンド・バリュー 代表取締役

公認心理師/ドイツポジティブ心理学トレーナー

九州歯科大学 非常勤講師

『心理学を日常に活かす。質の高いコミュニケーションの方法と効果を実践的に伝えています』

コラム:「今日もココロをストレッチ」連載 2022.8~2023.7(秋田魁新報 他2紙)

著書:「誰も教えてくれなかった 患者さんの心をつかむ デンタルコミュニケーションメソッド」(共著 医歯薬出版社)

立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了

 

テーマ : ストレスとうまくやっていく ⑥

 

前回は、心に棲みつく7種類のネガティブ犬との付き合い方をお伝えしました。

イライラや落ち込みなどのネガティブ感情のクセと扱い方を知ることでストレス対応をするものでした。一方でストレスに影響を受けにくい、しなやかな強さのある心の基礎体力をあげていくことも大切なことです。

ここからは4つの視点で心の基礎体力を上げる取り組みを考えてみましょう。

 

  • 自信をつける

 

ストレスに強い心を育てる、まずは「自信をつける」ことです。心理学的には自己効力感(self-efficacy)といいます。ある目標に対して「自分ならできる」「きっとうまくいく」と考えられる認知の状態を指します。

  • 「小さな成功体験」を積むこと。いきなり大きな目標を掲げて挑戦するのではなく、大きな目標も小さなステップに区切り、「できた」感覚を味わうことが自信へと繋がります。
  • 次に「自分に合うお手本」を見つけることです。心理学的にはモデリングと言いますが、うまくいっている誰かの姿を間近で観察して技法を学ぶとともに「私もできるかも」とモチベーションを上げる効果もあります。
  • 周囲の人から「あなたならできるよ」と背中を押す「励まし」も重要です。人を発奮させ「やってみよう」と思わせる力があります。
  • 最後に、「成功した時のような高揚感」を持つことです。チームスポーツの試合ではよく観られますが、試合前、プレイヤーたちが円陣を組み気合を入れます。試合中は応援団や観客のファンに声援による力強い応援があります。これはプレイヤーにとって「やってやる!」という意気込み、高揚感をつくり出し、自分の気持ちを高める効果があります。

この夏の高校野球で107年ぶりに優勝した神奈川の慶応高校野球部。スタンドに埋め尽くされた応援団の応援はすさまじいものがありました。彼らの優勝には応援団たちの力もあったのではないかと思います。

 

2,長所を活かす

 

ここでいう「長所」とは「Strength(強み)」のことでもあります。自分の強みに気付き、それを仕事や日常に活用している人はストレスに強い、という調査結果もあります。

自分の強みがまだよくわからない、という人は以下の診断サイト

(VIS-IS https://www.viacharacter.org/Survey/Account/Register)にアクセスして強み診断テストを受けてみましょう。

このサイトはポジティブ心理学の創設者マーティン・セリグマン教授が提唱した24の強みに基づき、あなたがよく使っている強みを診断するものです。

30分程度かかりますが、客観的に自分の強みを理解することに役立つと思います。

 

強みは、無意識に繰り返されるその人の思考と行動のパターンとも言われています。自分にとっては当たり前にできることが強みであることも多く、上記の強み診断テストの結果では思いもよらない強みが示されるかもしれません。「こんな強みが?」と納得しないこともあるかと思いますが、否定せずにいったん受け取ってください。

自分自身のことは自分が一番わかっていない、ということもよくあること。ほかの人からみたら、「そう見えるよ」と指摘されてびっくり、なんていうものよく聞くはなしです。自分の意外な一面を知る良い機会と捉えてみてください。

 

  • 心の支えとなるサポーターをつくる

 

困難な状況にあるときに支えになってくれる人々の存在は重要です。

ハワイ・カウアイ島での長年にわたる子供の成長に関する調査があります。家庭環境に恵まれなかった子供(貧困、両親の不和、両親の精神疾患など)698人に対する40年にわたる追跡調査によると、学習上の問題や非行、精神障害を起こした者も多くいましたが、3分の1の子どもは健全に育ったといいます。その違いは精神的・社会的な支えとなる人々がいるかいないかということでした。家族や親戚、街の人々、牧師さんといったさまざまなサポ―ターの存在が彼ら・彼女らの出来事の捉え方をポジティブに変えていったのだそうです。

人生を豊かにするのは信頼できる人々との親密な関係性にあると言われています。周囲の人と有効な関係性を築けている人は精神的に安定していて幸福度も高い、ということも多くの研究結果で明らかになっていることです。

サポーターは多ければいいということではありません。人間関係の質も問われるところです。

 

4,感謝の心を持つ

 

「有難い」と感じることはそれだけでストレスが減衰され、幸福度が増すということは科学的に立証されていることです。

日々の生活の中でちょっとした感謝の念を持つこと、例えば「今日も1日無事に過ごせた」「キレイな夕焼けを見られた」と、感謝できる心の柔らかさを持っているとそれは「ストレスへの緩衝力」にもなります。

人が感謝の念を抱くときというのは、

 

  • 人から助けてもらったとき 
  • 良い機会に恵まれたとき 

 

といわれています。

1日の終わりを振り返り、携帯のメモに「感謝日記」を綴ってみると良い気分でその日を終えられます。

または、「感謝の手紙」を恩人やまだ伝えていない人に向けて、自分の感謝の念をプレゼントするつもりで書いてみるということも有効です。

 

さて、今回はストレスに強い心の基礎体力を上げる4つの方法をお伝えしました。

心の基礎体力は体の筋肉と似ているところがあります。正しい方法で心を鍛え、ケアをすれば強くなるものです。効果についても筋肉と同様で、すぐに劇的に変化があらわれるものではありませんが、コツコツ続けていくうちに、必ず変わっていくものです。

 

 

〇参考文献

・主観的な感覚としての人格特性的自己効力感尺度(SMSGSE)の開発 三吉昭子 発達心理学研究2003、第14巻、第2号、172~179

・なぜ一流の人はハードワークでも心が疲れないのか 久世浩司著

・コミュニケーション実践トレーニング 杉原桂 他2名著

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