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コラム 賢人の思考 ~ ストレスとうまくやっていく 5 ~
2024.02.05
2024.02.05
7種類のネガティブな心のクセ(犬)の具体的な対処法について、熊倉先生に解説していただきます。ストレスとのうなくやっていく方法がだんだん見えてきました。みなさまもぜひご一読ください。
【筆者】熊倉 百音子 氏
【プロフィール】
東京生まれ 株式会社クオリティ・アンド・バリュー 代表取締役
公認心理師/ドイツポジティブ心理学トレーナー
九州歯科大学 非常勤講師
『心理学を日常に活かす。質の高いコミュニケーションの方法と効果を実践的に伝えています』
コラム:「今日もココロをストレッチ」連載 2022.8~2023.7(秋田魁新報 他2紙)
著書:「誰も教えてくれなかった 患者さんの心をつかむ デンタルコミュニケーションメソッド」(共著 医歯薬出版社)
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了
テーマ : ストレスとうまくやっていく ⑤
ストレスとうまくやっていく、その5回目です。
前回は誰の心にも棲んでいるネガティブ犬を見つけるまでのお話。批判や心配、あきらめなど7種類のネガティブな心のクセを犬に例えて解説しました。ここで大事なのは、「犬は棲みついているだけ、自分自身ではない」と知ることです。
ネガティブ犬の存在に気付き、付き合い方を考えることが次のステップです。
追放・受容・訓練の3つの方法をご紹介します。
犬が繰り返し吠えてどうしようもない、つまりネガティブ感情に自分が支配されているな、と思うならばその犬はあなたの中から出て行ってもらわねばなりません。
例えば「負け犬」、すぐにほかの人と自分を比べて「自分はダメだ」と思い積極的に人や物事に関われない状態だったとしたら、そしてそんな自分をもう手放したい、と思うならば、自分に棲みついた「負け犬」を追放する時です。
自分からものごとに関わっていく、人に自分の意見を伝えてみる、今まで苦手だと思っていたことにトライしてみるのです。これは勇気と根気のいることです。長年棲みついた犬はすぐには出て行ってくれないかもしれません。けれども「犬を追放する」と決めたのならば、粘り強く何度でも行動を変えることを続けて行ってください。必ずいつかは追放できます。
犬の言っていることが思い当たるとき、つまり自分にはそんな傾向があると思える時は受け入れてみましょう。
例えば、転職するかしないかで迷っている時、「心配犬」が吠え立てることがあります。落ち着いてよく考えてみたら、もっと準備をした方がいい、時期を考えた方がいい、と気付くこともあります。「心配犬」はよく考えて慎重に動きなさい、と吠えてあなたに教えてくれている、ということかもしれません。
3,訓練する
ネガティブ犬の言っていることは完全に正しいとは言えないけれども、間違ってもいないと思うのであれば、ネガティブ犬を手なづけて上手に付き合っていくことを考えましょう。手なづける=訓練する ということです。実はこのパターンが最も多いのではないかと思います。自分の考え方をもう一度見直し、見方を変える、ということで自分が持っているネガティブな思い込みを変えていくことになります。
例えばチームで仕事をするとき、意見の対立が起きてしまった。「自分が正しい、あいつは間違っている」と相手を非難・批判したい衝動は「批判犬」が吠え立てているのかもしれません。けれどもいったん冷静になって、相手と話し、意見を受け入れてみると「そういう見方もあるのか」と気付くことがあります。相手の意見に耳を傾け受け入れることで、新たな考えや方法が生まれる可能性が広がります。
さて、今回はストレスを引き起こすネガティブな思い込みについて、「7種のネガティブ犬」との付き合い方をお伝えしました。
犬はその人が持つネガティブ思考のあらわれであり、ストレスにもつながる固定化されたパターンです。自分のパターンを知っていると感情に飲み込まれにくく心が安定します。結果として仕事や日常もうまくいきやすいのです。
ストレスとうまくやっていくには、やはり自分自身の傾向をよく知ってケアすることが大切です。
〇 参考文献
・主観的な感覚としての人格特性的自己効力感尺度(SMSGSE)の開発 三吉昭子 発達心理学研究2003、第14巻、第2号、172~179
・なぜ一流の人はハードワークでも心が疲れないのか 久世浩司著
・コミュニケーション実践トレーニング 杉原桂 他2名著
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