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コラム

コラム 賢人の思考 ~ 安全のために必要な「話す」練習 ~

賢人の思考

今回は上田一夫氏に「話す練習の大切さ」についてコラムを書いていただきました。弊社においても日々の業務の中で「伝える」ことの難しさを感じています。どうしたら上手く伝えることができるのかについて書かれています。ぜひご一読ください。

(プロフィール)

上田 一夫

建築設計事務所勤務を経て外資系保険会社に入社

査定部門で事故調査、その後事故防止活動等に従事

外資系保険会社を定年退職後もライフワークである

安全対策のアドバイスを企業に行っている

資格:一級建築士、RSTトレ-ナ-(法定教育講師)

上田一夫氏

 

テーマ:安全のために必要な「話す」練習

 

私は「話す」は広く管理する方々にとって安全対策上の大切な技術だと思っています。

職長教育の講師をしていた時、終了後参加者の一人に「先生(不肖私の事です)は話す練習が必要だと言ったがその通りだと思った」と言われました。その経緯の前に職長教育を少し説明します。

 

職長教育:労働安全衛生法では、現場で作業員を直接指導監督する人たちを職長といいます。

一定の業種(建設業など)ではその職長に対して安全衛生に関しての教育をする義務が事業者に定められています。時間やカリキュラムも決められていて、所定の研修を修了した者が講師となります。

 

職長教育に参加されていた塗装業の方の次のようなお話をさていました。

「ご子息の結婚式で新郎側なので自分が最後に挨拶しなければならなくなった。お嫁さんは中学校の教師でその親も教育関係、披露宴に来る友達も当然「話すプロ」。人に頼む訳にもいかず、息子に恥かかせたくもないので、現場の帰りに河原で一人挨拶の練習をした。結果お嫁さんから「お義父さんはお話上手ですね」と言われた。しかし、自分は現場で若い者達に安全について「気を付けろ」位しか言っていなかった。確かに私は話す練習はしたことがない。新人も入ってきたので、これからは話す練習をする。」

塗装業の方のこの話しは、話す練習の大切さを物語っています。

 

さて、職長教育は2日間にわたります。何とか参加者に付き合ってもらうのは講師にもなかなかの苦行でしたが、「先生は話す練習が必要だと言ったがその通りだと思った」と私に伝えてくれた参加者の言葉は、私が本当に伝えたかったことであり、私の真意が伝わったことに嬉しさを感じました。

ここで、話す事を軽視するバックグランドを考えてみたいと思います。

小学校では教科書を「読み」先生の話を「聞く」事から始めます。話す教育は受けていません。中学にすすんでも才能のある子どもは生徒会長などとなり雄弁ですが、それは個人の才能で、話す教育の結果ではありません。今でこそ英会話などで話す事に重点が置かれているようですが、日本には何故か話を口先のものとして軽視する風潮があり、寡黙が良しとされるようです。そこで多くの人たちはそこにメンバ-入りする訳です。

 

脱線ですが、ある時通信販売で購入した品物が届かず、問い合わせしました。

その問い合わせに担当者は「来週、おじゃまします」

私:誰か持ってきてくれるんですか?

彼:いえ、そうではなくて、、

私:来週には届くという意味?

彼:そうです。

ここまでくると、腹立たしいというよりむしろ気の毒にもなります。

最近は携帯電話を各自で持っているので、電話に出るのは例えば話したい友人その人です。従ってすぐに普段の会話を始めるので、家人が出て多少の敬語を使う機会も無いためか

結果このありさま、、、。

 

では、安全において「話す」意味に戻ります。

話す上で必要な要点は

その1 誰に何を伝えるのか(テーマ)

その2 自身の知識経験は十分か(話し手)

その3 相手の経験レベルを知っているか(聞き手)

 

例えば

墜落事故は代表的な労災事故ですが多くの死亡事案の死因は案外知られていません。人の背丈程の高さからでも頭から落ちて「脳挫傷」で亡くなるのです。だから、墜落時保護用のヘルメットをつけ、外れないようにアゴひもはきちんと締めなくてはなりません。聞き手はこうした事を知っているか?話し手はこうした説明を的確にする義務があり、また聞き手はされる必要があります。(時として命がかかっていますから)

 

仕事についてから工具の使い方や一つの工程を身に付ける為どれほどの練習が必要であったか、思い出して頂きたいと思います。話す事も一つの技術です。練習は絶対必要ですし、すれば間違いなく上達します。広く考えれば社内のコミュニケ-ションの質も向上します。最後にチョット嫌な付け足しですが、労災事故が無策の結果の場合、立場のある人は責任を問われるリスクもあるのでご用心。

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