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コラム

コラム 賢人の思考 ー偶然が面白い未来をつくるー

賢人の思考

今回は熊倉百音子先生に「偶然が面白い未来をつくる」というテーマでコラムを執筆いただきました。

人は予測しないことが起こるとパニックに陥ったり、モティベーションを下げたりしがちですが、逆にその偶然は自らを変化させる絶好の機会になるのかもしれません。

熊倉先生のコラムは、予測のつかないことを楽しめる自分でいるために、どういう考え方を日頃から持っておかなければならないのかを示してくれています。

是非ご一読いただき、共に偶然や変化を前向きに捉えられるようにしていきましょう!

 

 

【著者】

熊倉 百音子 氏

 

 熊倉百音子氏

 【プロフィール】

東京生まれ ㈱クオリティ・アンド・バリュー代表取締役

コミュニケーションインストラクター 

NLPマスタープラクティショナー

ドイツ・ポジティブ心理学マスタープラクティショナー

立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修士課程修了 

立教大学社会デザイン研究所 研究員 (TEAM DIAGRAM所属)

「誰も教えてくれなかった 患者さんの心をつかむデンタルコミュニケーションメソッド」(医歯薬出版社・共著)

 

 テーマ:偶然が面白い未来をつくる

 

まだ世界が新型コロナウィルスに出会っていないときのことです。

ある時、わたしはランチミーティングで渋谷のはずれにいました。次の予定まで少し間が空いてしまったので、さてどうしようと考えていました。

ふと、ちょっと歩いて青山の根津美術館でも行こうかなと頭に浮かびました。今は何を展示しているのかまったくわからない、けれどなんとなく行ってみようかな、と思いつきで10分ほど歩いていくと、根津美術館では、国宝の「燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)」の展示時期にあたりました。

http://www.nezu-muse.or.jp/jp/collection/detail.php?id=10301

18世紀に描かれた尾形光琳の代表作です。本やテレビでみたことはある、という程度の知識しかなかったのですが、実際に観たそれはものすごい迫力でわたしを引きつけました。大きな燕子花の青と緑、その背後の金色、そのコントラストと構図に頭をガツンと叩かれました。うわ~、ホンモノはすごい!来てよかった、と思ったものです。実はその時、ランチミーティングで少しばかり落ち込むことがありました。けれども、そんなブルーな気分を吹き飛ばしてくれるような偶然の出来事が起こったのです。

もともと「燕子花図屏風」を観ることはわたしのその日の予定表には入っていないことでした。けれども、偶然が予期せぬ出会いを生み、心のエネルギーチャージをしてくれたのです。

 

予定外の行動がもたらすこと

今、世界はコロナ禍にあり、先が見えない不安な時代と言われます。けれど考えてみればいつだって先々のことは見通すことは出来ないものです。コロナ禍とは関係なく、ものごとは常に予測不可能で計画通りにはいかないのですよね。ならば、先の見えなさを不安ではなく、どうとでも変わりえる可能性と捉える方がいいと思うのです。どうせ先のことはわからないのだから、あれこれ考えて心配し過ぎても良いことはありません。計画は立てたとしても柔軟性をもって常に余白を残す。何が起こるかわからないよね、と思っていたら余裕が生まれます。

「燕子花図屏風」との出会いや感動は、いつもの計画から離れ、普段とは異なる行動をとってみた結果起きた偶然の賜物です。予定外の行動が予測もつかないような結果をもたらす可能性は意外と大きいものです。

 

 

偶然を必然に育てる力

「偶然がもたらす力」について、スタンフォード大学の教育学・心理学教授であるクランボルツ教授はキャリア理論である「プランド・ハプンスタンスセオリー(Planned Happenstance Theory)」で説いています。成功したビジネスパーソンの8割は「自分のキャリアは予期せぬ偶然によることが多い」と考えている。緻密に計画された行動よりもむしろ、偶然がもたらす機会や人々との出会いによって成功に辿り着いたというのです。ただし、偶然が起こるのを受け身で待っているということではありません。「プランド・ハプンスタンスセオリー」で大切なのは、「好奇心・持続性・柔軟性・楽観性・冒険心」の5つの価値観です。ものごとを肯定的に捉えて自発的に粘り強く自身のキャリアを創造する姿勢と偶然を呼び込み育てる努力が必要です。未来を創り出すのは自分自身ということなのでしょう。

 

ジョブスも偶然を育ててきた

アップル社のCEO故スティーブ・ジョブスは知らない人がいないほどの有名なビジネスパーソンです。彼には偶然を成功に結び付けたエピソードをたくさんあります。例えば、「マッキントッシュの美しいフォント」。半年で大学を退学したジョブス、しかしそこでカリグラフィ(アルファベットの飾り文字)に魅せられ学んだことが、のちにマッキントッシュの美しいフォントに繋がったという話は有名です。ジョブスはこの出来事を後に、『何に役立つかわからないことだったけれども10年後、マッキントッシュ・コンピュータを設計するときにこの時の経験がまるごと蘇ってきた』と語っています。

「カリグラフィとの出会い」という偶然が何年も経ってから思いもかけない形で成功に繋がったのです。

 

コロナ禍の今、予定したことが延期になったり中止になったり、という経験は誰もが体験しています。少し乱暴な言い方ですが、今のこの時期は計画してもどうせその通りにはいかないのです。ならば、予測のつかないことを楽しめる自分でいたい、とわたしは思います。

未来が描けない日々、そんな中にあっても日常の中に面白い偶然は創り出せる。まずは、1日のうちの1時間だけでもいい、まったく計画外の自由な行動をとってみる。いつもとは違う道を通る、いつもは観ないYOUTUBEを観る、読まないジャンルの本を読む、それだけでも思いもよらない面白い出来事が必ず起こります。それをどんな未来にするのかは、あなた次第なのです。

 

 

以上

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