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コラム 賢人の思考 ~ 『感情』と『理性』のせめぎあい ~ あなたの中の「象と象使い」話 ~

賢人の思考

 

9月に入っても猛暑が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。体調を崩されている方も多くいらっしゃると思いますが、ご自愛いただけますと幸いです。

熊倉百音子さんに『感情と理性』について執筆いただきました。どのように両者をコントロールすれば良いのか? コラムを読んで参考にしてみてください。

【筆者】熊倉 百音子 氏(Motoko Kumakura)

【プロフィール】

東京生まれ 株式会社クオリティ・アンド・バリュー 代表取締役

公認心理師/ドイツポジティブ心理学トレーナー

九州歯科大学 非常勤講師

『心理学を日常に活かす。質の高いコミュニケーションの方法と効果を実践的に伝えています』

コラム:「今日もココロをストレッチ」連載 2022.8~2023.7(秋田魁新報 他2紙)

著書:「誰も教えてくれなかった 患者さんの心をつかむ デンタルコミュニケーションメソッド」(共著 医歯薬出版社)

立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了

テーマ『感情』と『理性』のせめぎあい ~ あなたの中の「象と象使い」話

今年の夏は本当に暑かったですね。

天気情報を見るたびに「明日も厳しい暑さが続きます」「危険な暑さとなります」とリピートされ、実際に8月の東京は最高気温35度以上の猛暑日が10日間続きました。これは1875年の統計開始以降の最長記録だそうで、いかに厳しい暑さだったかがわかります。全国的にも41度越えの地域があったり、涼しいイメージの北海道でも今年は30度を超える真夏日が30日以上続く事態だったようです。

暑くて体力的にはしんどかった今年の8月、私は比較的余裕があったので前々からやりたいな、と思っていたことをやろうと決めていました。具体的には「運動習慣をつける」「語学学習の再開」「金継ぎ作品を仕上げる」の3つ。ゆるやかに楽しみながらできるかな、と思っておりました。

 

しかし、このコラムを書いている8月末現在、私の心にはなんともいえない敗北感…

実はほとんど何も出来なかったんです。暑いことを理由に運動は1週間足らず、金継ぎ作品もまだ仕上がっていません。語学に至ってはまったく手つかず、という体たらく。

ああ、なんてこった。

 

そもそもこの3つの課題はやらなきゃいけないことではなく、やりたいなと思っていることのはず。それなのにずるずると先延ばしにしてしまった自分。

せっかくなので自己分析してみると、「ホントのホントの本音」が見えてきました。やりたいと思い込んでいた(思い込み)3つの課題、よくよく考えてみれば、やらねばならぬことでした。楽しみや遊びではなく将来のリスクヘッジとして、もっと体力つけなきゃ、錆びついた語学力を取り戻さなきゃ、作品つくんなきゃ、と背負っていたんですね。人の心理は不思議なもので都合よく自分の本音を隠してストーリーを創作してしまっていることはよくあります。自分自身でも思い込んでるので本人が一番気づいてない、なんてことになります。

今回の私はまさにそうでした。

 

人の心の中では常に2つの心のシステムがせめぎあっています。

ひとつは『感情』のシステム。苦痛や快楽を感じる人間の本能的な部分です。もう一方は『理性』のシステム。「やらなきゃいけない」と私が考えたように、先を見据えてじっくり分析的に考える、未来に目を向けさせ損得勘定に長けたシステムです。

 

この2つのシステムは心理学ではよく「象と象使い」に例えられます。

『感情』は「象」です。「眠い」「おなかが空いた」「もう飽きた」と本能のままに行動する、力の強い動物のような感覚。おなかが空いたら食べたいし、疲れたら休みたい。面白いことだったらとことんまでやりたい!と突き進むパワーがあります。
この本能的に振舞う「象」のような『感情』を、もう一方の「象使い」である『理性』が常に制御しています。『理性』の役割は本能のままに振舞いたい「象」を制御して冷静な大人のようにものごとを分析したり、先を見通して行動すること。

この2つの関係性は一見すると「象使い」が「象」をコントロールするリーダーのようですが、実際には「象」の制御は難しい。「象」に比べて圧倒的に身体が小さく力も弱い「象使い」は、「象」が指示を聞かないと暴れ出せば全く勝ち目はありません。

つまり本能的に「めんどうだ」「やりたくない」と感情的に感じていることはいくら「やらなきゃだめだ」と理性的に判断できていても実際に行動できない、という先延ばし状態をつくってしまっているというわけです。

私がこの夏、やりたいな~と思って(というかそれを装って)掲げていた課題は、本能的にやりたいのではなく理性的な判断でやるべき!としたことだった、ってことですね。

 

「象」が象徴している『感情』や本能というものの本質は、気まぐれで怠け者、長期的な報酬よりも短期的な報酬に目を奪われてしまう、実に動物的なもの。ダイエット成功の難しさはここにあります。ダイエットは生活習慣を長期的に地道に変えていくことが必要ですが、今、目の前にある生クリームたっぷりのケーキを食べたときの一瞬の満足感や幸福感は強烈な魅力、簡単に負けてしまうわけです。

一方で「象使い」、つまり『理性』は長期的に考え計画を立てる、先を見通す、が得意技です。

 

ちなみに脳の部位でいうと『感情』は大脳辺縁系。感情や記憶、本能的な行動をつかさどる部位にあります。『理性』はその外側を覆っている大脳新皮質。理性的な思考や論理的な判断、計画、制御といった高度な働きをする部位にあります。

 

『感情』と『理性』は全く逆の特徴を持ち、バランスを取り合っているのが理想的ですが、『理性』が頑張りすぎて『感情』が弱くなっている人が現代人には多く、「象使い」が「象」に負けてしまう場面がみなさんにも心当たりがあるはずです。

「早起きできない」「食べすぎる」「運動習慣が続かない」「SNSを長時間みてしまう」「アルコールをとりすぎる」「習い事が長続きしない」「会議で発言できない」「ついカッとなって相手を傷つけることを言ってしまった」など日常の些細な、やりたいけどできない、後悔してしまうような言動は案外ここに原因があるのかもしれません。

「象使い」のセルフコントロールが過ぎて「象」は疲れ切っているのかも。こうなると「象使い」は手綱を緩めて「象」を解き放ってみたほうがよいのです。

 

今回は個人的なお話で失礼しました。

私の場合はやりたいことの楽しみをいま一度掘り起こすところから動いてみようかと思っています。

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