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【新連載スタート】マネジメントのすゝめ 「ミスと不正と失敗の違い」
2026.07.27

2026.07.27

当社顧問を10年以上務めていただいております大森英直(おおもりひでなお)氏の連載コラム「マネジメントのすゝめ」がスタートします。
日頃、部下や後輩との向き合い方にお悩みの方の問題解決に、お役立ていただけましたら幸いです。

1972年広島県呉市生まれ 立教大学大学院(MBA)修了
リスクブランディング株式会社 代表取締役
事業創造大学院(MBA)・開志専門職大学 非常勤教員(専門:リスクマネジメント)
セコム株式会社・AIG損害保険株式会社で法人営業、医療介護事業会社にて事業戦略・人材戦略の業務に従事。
2022年リスクブランディング株式会社を創業。現在、竹下産業株式会社をはじめ上場企業を含む複数の企業の顧問を務める。
~ 目次
1.「ミス」について
はじめに、ミスについて考えてみたいと思います。
ミス・・・確認不足や注意散漫などによる過ち。
原因が明確で、チェック体制や仕組みの改善によって防ぐことができる。
みなさんはミスを「個人の問題」として捉えていないでしょうか?
部下や後輩がミスをした時は「個人の問題」ではなく「組織の問題」として捉え、「何が起きていたのか?・なぜそれを防げなかったのか?・今後どう変えるのか?」を考える必要があります。
ミスをした部下や後輩を責めるのではなく、まずは組織のシステム(チェック体制や仕組み)に欠陥がないか注目し、ミスの再発防止策を考え改善に努める必要があるのです。
2.「不正」について
次に不正について考えてみます。
不正・・・法やルール・倫理・道徳に反する行為。
単なるミスとは異なり、故意(意図的)に他者を欺いたり、自らの利益のために行うこと。
職務怠慢・不作為・放棄も含まれる。
ミスと不正の大きな違いは、故意(意図してやったこと)であったかどうかにあります。故意であれば不正を行った個人に対しては猛省を促すべく、罰則を含めた厳しい態度で臨まなければなりません。
但し罰則を科す場合でも、いきなり処分を行わず一定期間身分を保障した上で、真相解明まで調査に協力させる必要があります。
また不正はミスと同様、組織のシステム(チェック体制や仕組み)の欠陥によって発生した結果のため、直ちにシステムの不備について点検する必要があります。
3.「失敗」について
さらに失敗とは、どんな意味でしょうか。
失敗・・・目的に対して結果が期待通りにならなかった状態のこと。
失敗はミスとは異なります。
失敗は、ミスをミスで終わらせることなく新たな挑戦へのプロセスとして「何が足りなかったのか?」を考えることで、将来の成功につながる機会となりえます。
先人達も失敗を次のように言葉で表現しています。
失敗と書いて『せいちょう』と読む。
― 野村克也(プロ野球監督)
人は失敗を通じてしか学ばない。
失敗を経験させ、自ら「変わろう」と決断するのを見守るのだ。
― アルフレッド・アドラー(精神科医・心理学者)
先人たちは失敗を成長の機会と捉えるだけではなく、マネジメントを行う立場にある者に対し「見守ることの大切さ」も伝えています。
つまり、失敗を成長の機会にできるかどうかは、マネジメントを行う者の“心”の持ち方にあるのです。
「ミス」「不正」「失敗」。
普段私たちが何げなく使う言葉を正しく理解することで初めて、部下や後輩へ正しく向き合うことができるのではないでしょうか。

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