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コラム

コラム 賢人の思考 ~ 近年話題のライフ・ワークバランス 介護離職を考える その8 ~

賢人の思考

ソーシャルワーカー(社会福祉士)である新野 緒 さんに、どのような生活を送ることが人間にとって最適なのかについて書いてもらいました。

 

現在、スポーツジムが大人気ですが、コラムを読んでいただくことで違った視点で日々の生活を見直すことができるかもしれません。

ご一読ください。

新野 緒氏

 

新野 緒 NIINO HAIJME   東都三軒茶屋リハビリテーション病院 医療相談員(社会福祉士) 

JALグループ(株)JSS総合危機管理サービスコンサルティング事業本部での勤務を経て、1998年に東京掖済会病院医療ソーシャルワーカーとして福祉業界に飛び込む。東都三軒茶屋リハビリテーション病院 医療相談員。岡崎人事コンサルタント講師、株式会社Leaf音楽療法センター非常勤講師。

 

明治薬科大学、日本大学経済学部、中央大学、立正大学、職業能力訓練大学校などでの講師実績多数。介護・医療経営専門誌である日総研出版「介護人財」「地域包括ケアを担うケアマネ&相談員」「地域包括ケア時代の通所&施設マネジメント」に連載・寄稿多数。

Web版「介護人財」にて「医療福祉の次世代成長を狙う技術革新20年戦略」を好評20回連載中。

 

明治薬科大学、日本大学経済学部、中央大学、立正大学、職業能力訓練大学校などでの講師実績多数。介護・医療経営専門誌である日総研出版「介護人財」「地域包括ケアを担うケアマネ&相談員」「地域包括ケア時代の通所&施設マネジメント」に連載・寄稿多数。

Web版「介護人財」にて「医療福祉の次世代成長を狙う技術革新20年戦略」を好評20回連載中。

 

 

近年話題のライフ・ワークバランス~介護離職を考える~その8

 

今回は、介護離職を発生させないために「介護が人生終盤まで必要ない生活」をどう実現するかについて掘り下げていきましょう。お釈迦さまの取り出した「生病老死」の問題での切り口としては、その全体と「病」の部分に入ってきます。

 

介護が人生終盤まで必要ない生活ということは、「元気でいなければならないから、健康と運動に気をつけて生活すればいい」ということですね。では、その両方を実現するにはどうすればいいのかを考えてみましょう。

 

人体には、自己修復機構が組み込まれているという話を「その1」でとりあげました。

人間の細胞を増やす仕組みは分裂して増えるという方法1つだけですが、細胞を破壊し撤去する方法は数十種類も組み込まれています。つまり人体の仕組みでは、単純に細胞は増やしておいて「計画的に効率的に破壊してうまく取り除くのが基本」になっているのです。使わない機能、壊れそうなものは邪魔にならないように巧妙に破壊して吸収するように出来ています。

年齢とともに衰えた部分も、使用頻度が落ちれば壊されて撤去されて行きます。その結果、極度に筋力が落ちて動けなくなる事態が発生します。現代医学では、これを“老衰”“廃用性症候群”という「病気」として名付けて扱ってきました。

しかし宇宙医学の知見から「これは環境への身体の適応と捉えられる面があるのではないかという見解」注1)が主流となりつつあります。適度で持続的に体を使う生活環境が、高齢者の身体機能低下の予防と維持のために必要なのです。

 

「やっぱり健康には、運動よね」という声が聞こえてきそうな話しです。

しかし、運動系のジムやマラソンが好きな人はもちろん多いのですが、運動嫌いの人もまた多いのではないでしょうか。体をうごかすことの嫌いな人は、勧められても「運動」なんか取り組みませんよね。

また80歳後半から90歳ともなれば病気がちになって、運動好きな方でも激しい運動はできなくなる。ではどうすれば良いのでしょうか?

 

 

この問題への解答は、適度な運動が『意識して取り組まずとも生活の中で必然的に起こる工夫』が必要だということです。生涯を通して体調を維持するためには、家事労働を極度に機械化する事は避ける。自給自足に近づけるためにも、四季に応じて楽しみながら運動量の確保ができる家庭菜園や、里山での山菜取り、キノコ狩り、竹の子掘りなどを、生活や地域活動に組み込むのです。

こう見ると、まさに里山のある地方都市で田園生活することが、その条件に当てはまることが判ります。大都市では土地に余裕がなさすぎて、家庭菜園を持つことや近所の里山に簡単に歩いて行くことなどできず、菜園レンタル料や旅行費用をかけてわざわざやるような贅沢な遊びになってしまうからです。

 

脳細胞の運動も考えなければなりません。人との交流が認知症リスクを低減しますから地域の行事や労働奉仕、有償ボランティアなどに加わります。人生の最終段階は孫の見守り、生活を伝承して行くことを中心に切り替えられると良いわけです。「その5」で隠居後の余裕では、遊びに社会貢献の比重を高めることが大切なことも取り上げましたね。

生活をミニマム・シンプル、つまり簡素にする必要性は、高齢で衰える体力や記憶力、学習能力の低下に対応するためと、災害からの復旧を簡単にするためです。

 

若い時に身につけた生活技術を応用するだけで、体力が衰えても生活が成り立つように、老後でもやれることを基準に生活を再設計します。そうすれば簡素なだけに、災害で被害を受けた時の修復も簡単になります。

太陽光発電で電気や水素燃料を自給するなど最先端の科学技術は応用しますが、科学や技術の進歩の成果に我々が合わせ生活を変えるのではありません。人間の暮らしの基本は変化させず、逆に科学や技術の方を災害に強く、自給自足できるように寄り添わせます。これが高齢者に優しい暮らしと社会を創り出すことになるのです。

 

今回はこの辺にいたします。次回は、介護離職が発生しない社会をどうやって持続的に創り出せばいいのかを検討して行きましょう。

 

 

 

  • Jpn J Rehabil Med 2019;56:842-847

特集 集中治療室から開始する急性期リハビリテーション

     安静臥床が及ぼす全身への影響と離床や運動負荷の効果について

佐藤知香*ø 梅本安則*ù 田島文博*ù

Chika Sato ・Yasunori Umemoto ・Fumihiro Tajima

 

https://www.google.co.jp/url?sa=t&source=web&rct=j&opi=89978449&url=https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/56/11/56_56.842/_pdf&ved=2ahUKEwjgk_Ll-MuKAxVoh1YBHVlQPPMQFnoECBgQAQ&usg=AOvVaw28LuxIPLXreClEeqldu66U

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