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コラム

コラム 賢人の思考 ~ 「生きがい」について~2 生きがいとフロー(FLOW) ~

賢人の思考

マネジメント理論における内発的モティベーションの中に「達成感、フロー経験、有能感、成長感、自己決定(自律)、自己実現」の6つがあると言われています。

その中でもフロー経験(対象に熱中・没頭して、流れるがごとく時間がすぎる)は最も優れているモティベーションではないかと考えています。

熊倉百音子氏に【生きがいとフロー(FLOW)】について書いていただきました。

人が幸せな時間とは何かについて考える機会にしてみてはいかがでしょうか。

【筆者】熊倉 百音子 氏(Motoko Kumakura)

 熊倉百音子氏

【プロフィール】

東京生まれ 株式会社クオリティ・アンド・バリュー 代表取締役

公認心理師/ドイツポジティブ心理学トレーナー

九州歯科大学 非常勤講師

『心理学を日常に活かす。質の高いコミュニケーションの方法と効果を実践的に伝えています』

コラム:「今日もココロをストレッチ」連載 2022.8~2023.7(秋田魁新報 他2紙)

著書:「誰も教えてくれなかった 患者さんの心をつかむ デンタルコミュニケーションメソッド」(共著 医歯薬出版社)

立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了

 

テーマ:「生きがい」について~2 生きがいとフロー(FLOW

 

「生きがい」とはなんぞや?というテーマの2回目、今回は「夢中になること」がどうやら「生きがい」につながるらしい、というお話です。

(1回目はコチラから)

 

「生きがい」とはなんぞや?というテーマの2回目、今回は「夢中になること」がどうやら「生きがい」につながるらしい、というお話です。

 

まずは「夢中になる」ってどういうこと?というところからスタートです。

なにかに夢中になるという心理状態は「フロー(FLOW)」と呼ばれ、創造性や幸福、モチベーションと共に深く関わり、さまざまな研究が進んでいます。例えば、絵を描いている時のアーティストやプレイ中のアスリートはよく「フロー(FLOW)」状態に入るといわれています。「フロー(FLOW)」の状態に入ると、極度の集中状態になり没頭して周囲のモノには全く気が行かなくなる、時間の感覚も歪むといわれています。

それってクリエイティブな限られた人にだけ起こる特別なことなんじゃないの?と思われそうですが、そうでもありません。子供の頃に外遊びして夢中になり気が付いたら陽が傾いていた…なんてことは誰にでもありますよね。子供時代のそんな体験も実は「フロー(FLOW)」だったりします。

 

大人になってからの日常にも「フロー(FLOW)」は意外とあります。

例えば仕事のとき、集中してこうした文章を書いていると、「自分とPC画面の世界」に没頭してます。

あるいは週に1~2度のスイミングのとき。1時間近くプールを行ったり来たり泳いでいる中で次第に時間を忘れます。これらの「フロー(FLOW)」です。                       

日常的な家事にだって「フロー(FLOW)」は起こります。私の友人の話ですが、野菜の千切りに没頭するのだそう。切っていると夢中になって「キャベツと私だけの世界」に入っていってしまい、山盛りになったキャベツをみてふと我に返り、「やった!」と達成感に浸るのだとか。

 「フロー(FLOW)」は案外身近な日常にあるのです。

 

「フロー(FLOW)」概念を提唱したのはハンガリーの生まれのアメリカの心理学者ミハイ・チクセントミハイ氏です。「フロー(FLOW)」に入ると人は極度に対象に集中していて、時間の感覚は失われ、自分自身の存在も薄れるような感覚が生じるといいます。「フロー(FLOW)」のように完全に物事に没頭している状況こそが人にとって最も有意義で満足のいく瞬間であるとチクセントミハイ氏は言います

 

現実の私たちの日常は残念ながら「タイパ・コスパ※」にとらわれがち。効率ばかりが幅を利かせている世の中です。

 

考えてみれば私たちが求めているのは充実感やよろこびのある人生です。

美味しいもの食べたり、楽しく人と話をしたり、美しいものや豪華なものを手に入れたり、仕事で賞賛を受けたりすることは実に素晴らしいことです。そうしたことを味わうために私たちは日々頑張っているとも言えます。

けれども、そこで得られる充実感やよろこびはどれもが一過性のもの、すぐに消えていくものでもあります。                                     一方、「フロー(FLOW)」を体験したときに感じるよろこびは、自分の持っている能力や潜在能力すべてを発揮したときに得られる感覚、強くて深い喜びであり持続的なものです。                                    だからこそ、今回のテーマである「生きがい」を考えたとき、「フロー(FLOW)」は大事なキーワードだと思うのです。

 

原稿書きもスイミングもキャベツの千切りも、今はほんの些細なことですが、それが何らかのカタチで「生きがい」につながっていくこともあるかもしれません。

要するに、「なにをするか」ではなく「どう取り組むか」です。小さくて、たわいもないこと、だけど面白いと感じられることから「生きがい」を育てていけばよい、と思います。「夢中になる」なにかをこれから探してみてください。  

「フロー(FLOW)」に入るための条件は明示されています。チクセントミハイ氏は7項目(本によっては8項目)を紹介していますが、ここでは4つに絞ったわかりやすいものを最後に記しておきます。

 

1.目標が明確

2,迅速なフィードバック(うまく行っているかがすぐにわかる)

3.現在のみに集中(いまここの感覚)

4.難易度とスキルのバランスが取れている(易しすぎず難しすぎない目標)

 

 

※タイパ(タイムパフォーマンス)とコスパ(コストパフォーマンス)は時間対効果と費用対効果の意味

 

参考文献:フロー体験入門 M。チクセントミハイ著

     IKIGAI~日本人だけの長く幸せな人士を送る秘訣 茂木健一郎著

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