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コラム 賢人の思考 ~ 「聴く」は「受けとる」 ~
2024.03.25
2024.03.25
今回は熊倉 百音子さんに「聴くこと」をテーマにコラムを書いていただきました。
「聞く」と「聴く」の違いや、「聴く姿勢」について学べるコラムになっております。
良い人間関係を構築できるヒントがあります。ぜひ読んでみてください。
【筆者】熊倉 百音子 氏
【プロフィール】
東京生まれ 株式会社クオリティ・アンド・バリュー 代表取締役
公認心理師/ドイツポジティブ心理学トレーナー
九州歯科大学 非常勤講師
『心理学を日常に活かす。質の高いコミュニケーションの方法と効果を実践的に伝えています』
コラム:「今日もココロをストレッチ」連載 2022.8~2023.7(秋田魁新報 他2紙)
著書:「誰も教えてくれなかった 患者さんの心をつかむ デンタルコミュニケーションメソッド」(共著 医歯薬出版社)
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了
テーマ : 「聴く」は「受けとる」
「話し上手は聴き上手」と言われます。
誰でも日常的に行っている「話をきく」という行為ですが
話し手からみると、聞き手によって受ける感覚が違う、ということは多々あります。
例えば、
この人に話すときには、なんとなく気分があがってやる気が出る、
けれども
あの人にはどうも不完全燃焼のような感覚が残る・・・
というように。
話を聴いてもらえて気分があがる、と話し手が感じるとき、
聞き手がまず意識しているのは
話し手を「受けとる」ことだろうと思います。
この「受けとる」という行為。
一般的には視線を合わせる、頷く、といった
いわゆる「ラポール」技法で表されます。
カウンセリングやコーチングなど人の話をきく仕事では
一番最初に習う方法で
相手との間に心の橋をかける効果があります。
ただし現実的にはこれだけでは物足りない。
「受けとる」は話をきく行為なのですが、
相手の話だけではなくエネルギーもまるごと受けとるイメージです。
「話したい」というエネルギーを持った相手の気持ちを受けとる。
途中で言葉をはさみたくなることもありますが、
まずは遮らずに聴く。
「聴く=受けとる」んです。
そのあとで会話のキャッチボールにすればいい。
人間性心理学の発展に大きく寄与した心理療法家のカール・ロジャースは
「共感的理解」「無条件の肯定的関心」「自己一致」の3つが
人の話を聴くときの姿勢だと説きました。
私の独自解釈ですが、「受けとる」という行為がこれに当たると思っています。
「話をきく」という感じにはいろいろあり、
その中でも「聞く」は単に音や情報として聞くこと。
けれども、「聴く」は意識して注意深く相手に耳を傾けることです。
そして、相手との質の高いコミュニケーションを生み出します。
「受ととる」はなにも特別なカウンセリングの場でのみ
使えるものではありません。
親子でも、夫婦でも、友だちでも、恋人でも、部下でも、同僚でも。
あらゆる相手に使うことが出来ます。
関係性が変わってきたり、
相手の本音が引き出せたり、
タイパ、コスパでは生み出せない(注)
なにかが手に入ると思います。
そのスタートは相手を「受けとる」から、です。
(注)タイパとはタイムパフォーマンス、コスパとはコストパフォーマンスの略。
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