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コラム 賢人の思考 ~ 私の死生観 ~
2022.11.14
2022.11.14
当コラムは多様性を重視しており、さまざまな分野で活躍される専門家の方々にコラムを執筆いただいております。
今回は、看護師で緩和ケアに携われている鈴木祐子先生に、「死生観」について書いていただきました。鈴木先生は来年を目標に、東京都大田区でホスピスを開設されるため尽力されておられます。死を考えることは、今どう生きるべきかを考える良い機会になると思います。ぜひご一読ください。
○筆者プロフィール
鈴木 祐子
長崎県五島列島生まれ。看護師、保健師。
福岡県の聖マリア学院大学の看護学部を卒業後、県立長崎シーボルト大学の看護栄養学部へ編入。地域保健を学び、卒業と同時に保健師の国家資格を取得。
2003年上京し、都内大学病院にて10年間勤務、その後訪問看護師を6年経験後、ホスピス施設にて主任、看護管理者として緩和ケアに携わる。
現在大田区にてホームホスピスの設立準備中。
テーマ:私の死生観
人は何のために生まれてきて、なぜみな死ぬのでしょうか。
看護学生時代に「死ぬこと」「生きること」について自分の考えをレポートに書かされた思い出があります。このレポートで考えさせられた経験は今の私の人生の指針となっており、とても有意義な経験でした。
「生きる意味」について、哲学や思想家の考えに当てはめるのではなく、あなたにとってはどういうこと?を追及するよう言われました。
それが、看護師として、人の生死に関わるものとして必要な精神力を養うものだったと後になってわかりました。
一昔前に終活とかエンディングノートとか流行りましたが、「死生観」とはそれ以前の自分の価値観になります。
この世に生まれた人はおぎゃーと泣いた瞬間、色んな夢や希望が沢山あり、輝かしい未来が待っている反面、実はこの世に生まれた以上、誰しも死に向かっているという事実もあります。
なんでいずれ死ぬのに今を一生懸命に真面目に生きているのだろうと思ったことはありませんか?
いずれ死ぬなら全てが無駄にならないの?
じゃあ無駄にならない生き方って…?
そこで私がたどりついたのが、「いつ死んでもいいや、悔いはない!と思う生き方をする。」ということです。
具体的には「やりたいと思ったことは全てやる」「人に迷惑をかけない範囲で自分の心地よさを優先する」「今の一瞬一瞬を大切に丁寧に生きる」です。
この人生は一度きりで限りある時間です。
死んだ後に持ち帰れるものは「精一杯自分を生ききった」という満足感だけなのではないかと当時の私は思いました。
みなさんは自分がこの世からいなくなるとわかった時、どんな感情が湧き上がってくるか想像したことがありますか?
後悔のない死を迎えるために今の一瞬一瞬を大切に生きていきたいものです。
そのためには自分という人物を良く知り、自分自身を満足させるべく、精一杯生きる。
人は自分自身を生きることを味わうために生まれ、生ききったら死ぬ。
死ぬこととは「自分自身を生ききったという満足感で満たされること」
これが私の死生観です。
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