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コラム 賢人の思考 ~ なぜあの人は感じがいいのか?~ラポール1 ~
2025.04.07
2025.04.07
国家資格である公認心理士である 熊倉 百音子 さんに「ラポール」をテーマにコラムの連載を書いてもらいました。
人に好印象を与えるコツが読むと分かってきます。
忙しい人にこそ、ぜひ読んでいただきたいと思います。
【プロフィール】
東京生まれ 株式会社クオリティ・アンド・バリュー 代表取締役
公認心理師/ドイツポジティブ心理学トレーナー
九州歯科大学 非常勤講師
『心理学を日常に活かす。質の高いコミュニケーションの方法と効果を実践的に伝えています』
コラム:「今日もココロをストレッチ」連載 2022.8~2023.7(秋田魁新報 他2紙)
著書:「誰も教えてくれなかった 患者さんの心をつかむ デンタルコミュニケーションメソッド」(共著 医歯薬出版社)
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了
初対面で話していると「この人いいな」と感じさせてくれる人っていますよね。
「いいな」と感じるとき、そこには「ラポール」があります。「ラポール」とは心理学用語で信頼感や共感しあう関係性という意味、フランス語で「橋をかける」という意味から心理学で使われている概念です。相手と自分の間に心の架け橋がかかったような状態であり、対人コミュニケーションにおける必須の考え方です。
街でよく見かけるこんな風景、実はここにも「ラポール」が存在します。
『放課後時間の女子学生たちがカフェでお茶をしながら楽しそうに話している』または、『電車に乗っていると赤ちゃんを抱いた、母さんが隣に座ってきました。にっこり笑いかけるお母さん、目が合うと赤ちゃんもにっこり。それを見ていた周りの乗客もにっこり。』
誰かとのコミュニケーションの最中にふっと感じる相手とのつながりの感覚、それが「ラポール」の感覚です。
「ラポール」は主に親しい人との間で自然に発生するものですが、意識的に相手に「ラポールをかける」こともできます。
初対面の人と話す機会が多く、しかもなるべく早く相手にオープンに話をしてもらう必要のある、お医者さんや看護師さん、弁護士さんや学校の教師などの職業の方はよく使っているスキルのひとつでもあります。
意識的に「ラポール」を相手にかけるとき、まず初めに行うのは「目線を合わせる」。人は目線が合うと相手に安心を感じます。目線を合わせることは「わたしはあなたの存在を認めています」という無言のメッセージです。人が人とコミュニケーションをとろうとするとき、根源的に求めているのは「安心・安全」の感覚なんですね。
そんな当たり前のこと!?と思われたかもしれませんが、現代人は意外とこれができていないもの。
例えばスマホやPC作業をしている最中に部下に話しかけられた時、
家で洗い物をしていると子供が話をしてきた時、
ついつい自分の作業を中断させずに声だけで返事してしまう、なんていうことはないですか。
話しかけても声だけの返事、相手が自分の目を見てくれない状況はちゃんと聴いてもらっている感覚にはなりません。むしろ無視されている、と感じます。自分の存在を大切にされている、と感じることが大事なんです。面倒でもいったん手を止めて相手の目を見る、この動作を忘れずに。
そもそも私たちが日々コミュニケーションをとるのは、他者との良好な関係性の上に日常生活を営もうとしているからにほかなりません。そのための第一歩がラポールであると捉えるならば、それは社会に生きる現代人にとっては必須のスキルであるともいえます。
人と出会うことが多くなるこの季節、コミュニケーションを積極的にとりたい相手には「目線を合わす」ことから始めてみてください。
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