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コラム 賢人の思考 ~ なぜあの人は感じがいいのか?~ラポール2 ~

賢人の思考

 

 

 

前回に続き熊倉百音子さんに「ラポール」についてコラムを書いてもらいました。

初対面の人にどのように心を開いてもらうかのヒントが書かれています。

私たちに欠かせない良い人間関係づくり、良いコミュニケーションづくりのため、ぜひ読んで参考にされてください。

【筆者】熊倉 百音子 氏(Motoko Kumakura)

【プロフィール】

東京生まれ 株式会社クオリティ・アンド・バリュー 代表取締役

公認心理師/ドイツポジティブ心理学トレーナー

九州歯科大学 非常勤講師

『心理学を日常に活かす。質の高いコミュニケーションの方法と効果を実践的に伝えています』

コラム:「今日もココロをストレッチ」連載 2022.8~2023.7(秋田魁新報 他2紙)

著書:「誰も教えてくれなかった 患者さんの心をつかむ デンタルコミュニケーションメソッド」(共著 医歯薬出版社)

立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了

テーマ「なぜあの人は感じがいいのか?~ラポール2」

誰かと初めて会ったときまずは相手と「目線が合わせる」。とても小さなことですがこの行為が安心感を生み「この人、いい感じだな」という印象を持たれやすい。目線を合わせることは『ラポール』と呼ばれる心理的なつながりを作り出すスキルのひとつであり、最初に意識してほしい基本的なコミュニケーションです。

さて、今日はもう一歩進めましょう。相手にうちとけて話をしてもらうには?がテーマです。

初対面のとき、誰でも少しは緊張します。
はじめまして…の挨拶から少し話していくと、もう少し相手のことを知りたいですよね

「今日はどちらからいらしたのですか?」

軽く住まいのことを聞いてみると

「〇〇のあたりです」

その場所は自分と近い地域だったりしたら

「〇〇ですか。私は隣町の▽▽なんですよ」

すると緊張が少し和らぎます。住まいが近い、ただそれだけなのになぜか不思議と相手に親近感が沸きませんか?「〇〇駅そばのパン屋は美味しい」、「最近▽▽駅の建て替え工事で使いづらい」など、共通の話題で会話が続けば自然に打ち解けた雰囲気になります。
共通の話題があると人は話がしやすくなるんですよね。共通点があるってことは、自分と同じような感覚の人=似てる、と感じられて「この人は大丈夫」と思えるのです。

もともと人は自分と似ているものに親近感や好意を抱きやすい。これを心理学的には「類似性バイアス」「類似の法則」といいます。初対面のときであっても、自分との共通点が見つかると「なんかいい人」と感じやすく、「ラポール」に繋がりやすいのです。
「そう、そう」「わかる、わかる」という共感を生み出すことが今回のテーマ「話題を合わせる」でもあるのです。

友人である医師は初診の患者さんに「そう、そう」「わかる、わかる」の感覚を応用して話をしているといいます。

「お住まいは〇〇ですね。あの辺りは最近大型スーパーが出来て道が混むっていいますね。」

「陽によくやけていらっしゃりますね。何かスポーツでも?」

「クーラー効きすぎてませんか。ちょっと寒いですよね?」

 

初診のときに問診とともにいろいろな雑談を話しかけます。

「ええ、そうなんですよね。車が動かなくて困るんですよ」

「はい、サッカーを週末にやっています」

「そういえば、ちょっと寒いです」

 

初診の場合、患者さんにたくさん話してもらうことが最初に行う仕事です。
多くの患者さんはとにかく緊張していて固くなっていることが多い。中には医療スタッフや治療そのものに恐れや不信を抱いている人もいます。
だからこそ、まずは緊張を解き患者さんに心を開いてもらうことが重要です。
住んでいる地区の話、趣味、好きな食べ物、こちらから話題を投げかけて「そう、そう」「わかる、わかる」という状況をつくる。話を投げかけ答えてもらううちに患者さんの緊張はとけて、自分からいろいろな話をしてくれるようになります。その何気ない話の中に重要な健康情報も含まれる、というわけです。

患者と医師の間に良好な関係性が築けているとさまざまなトラブル回避にもなります。時には医療過誤になるような案件に発展するリスクも普段から互いに話がきちんとできる関係性があると大幅に減るようです。

さて、初めて会った相手と「話題を合わせる」
医療現場でのお話を例に出しましたが、活用する場はもちろんそれだけではありません。より良い関係性をつくるための万人に通じるコミュニケーションのスキルです。

昨今では全般的に「人に近づくこと」や自分から関係性を作っていることに対して抵抗感がある人も多いようです。ビジネスであれ、プライベートであれ、互いの関係性が薄いために起こっているトラブルも増えているようです。
人は見慣れないもの、自分とは違うものには不安や警戒心を感じます。同質性の強い島国・日本では特にその傾向は強い。似たような価値観や背景を持った者同士で暮らしてきた日本人ですが、21世紀も1/4が過ぎた現在、世の中はだいぶ変わってきました。いろいろな立場・国籍・人種の人が隣に暮らし、共にコラボレーションする仕事も増えています。見慣れないもの、自分と違うものとうまくやっていけるように試行錯誤の機会は今後も増えていくでしょう。

私たち人間は結局のところ、社会的な生き物です。人との関わりがなくては生きていけない。ならば、自分の関わる人間関係くらいは良いものにしたいですよね。
「話題を合わせる」スキルを使うことは、なんとなく与えられた関わりではなく自分がいいなと思える人間関係を自らつくっていくことでもあります。
良好な人間関係の中に生きている人は幸せを感じやすい、ということは学術的に裏付けがあるものなのですよ。

「話題を合わせる」は「ラポール」というコミュニケーションの基本テクニックのひとつです。同時に、自分から人間関係をつくっていく勇気の取り組みでもあります。
ちょっとした思い切りが必要ですが、自分が思い描く良い人間関係を目指してトライしてみてください。

 

 

 

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