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もし民泊の清掃を業務委託するなら押さえておくべきポイントは?自前の場合と業者へ発注する場合を比較
2025.08.28
2025.08.28
民泊の清掃を業務委託する際、注意すべきポイントについて解説します。民泊の清掃はホストが自前で行うケースもあれば、専門業者へ発注するケース、さらには個人へ業務委託するといったケースがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。3つの方法の違いを取り上げながら、どういったホストにどの方法が適しているのかも紹介します。
民泊の清掃は施設を所有・管理しているホスト自身が行うケース以外にも、外部の専門業者に発注したり、いわゆるフリーランスや個人事業主に業務委託したりする方法があります。清掃の外注コストを抑えるためには個人への業務委託が効果的ですが、トラブルを防ぐためにもいくつかのポイントに注意しなければなりません。
この記事では、民泊清掃の業務委託で押さえておきたい注意点や、ホストが自前で清掃するケースや専門業者へ発注する場合との違い、それぞれのメリット・デメリットについて取り上げます。
民泊の清掃はホスト自らが行う方法以外にも、施設の管理を委託している会社や専門の清掃業者に発注する方法や、個人事業主やフリーランスとして活動している個人と業務委託契約を結び個別に発注する方法があります。
⚫︎ホストが自前で行う
⚫︎管理会社や清掃会社に発注する
⚫︎個人に業務委託で依頼する
部屋数が多い民泊施設や複数の物件を所有しているホストの場合、ゲストが宿泊するたびに自らが清掃するのは手間がかかるほか、年配のホストにとっては体力的に厳しい作業となるため、外部の専門業者や個人に委託・発注することが有効な選択肢となります。
ここからは、冒頭でご紹介した3つのパターンのメリット・デメリットを比較しながら取り上げていきます。まず、民泊の清掃を自前で行った際のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット |
デメリット |
経費が節約できる |
清掃作業にばかり時間がとられる |
ホスト自身が納得できるレベルまで清潔な環境を維持できる |
人手不足によりパート・アルバイトの採用が困難 |
パートやアルバイトを雇用すれば細かな作業指示が出しやすい |
人材育成のために多くのリソースが割かれる |
ホストが自ら清掃を行う場合、外部の業者に委託するコストがかからないため経費を節約できます。また、汚れやホコリが気になる箇所があれば重点的に作業をすることで、ホスト自身が納得できるレベルの清潔な環境を維持しやすくなるでしょう。
なお、ホストだけでは清掃に手が回らなかったり作業することが難しかったりする場合には、パートやアルバイトを雇用する方法もあります。自社雇用のため外注や業務委託に比べると細かな作業指示が出しやすく、品質管理の面でもメリットが大きいといえるでしょう。
デメリットとして考えられることは、ホスト自身の掃除では作業に多くのリソースをとられてしまう点が挙げられます。民泊では宿泊予約の管理やアメニティ類の購入手配、チェックイン・チェックアウトの対応などさまざまな業務があり、これらに充てられる時間が少なくなるおそれも考えられます。
また、パートやアルバイトを雇用する際にも、人手不足が深刻化する昨今では採用のハードルは高く、仮に人材を確保できたとしても育成のために多くのリソースが割かれる点がデメリットです。
外部の専門業者に民泊の清掃作業を発注した場合、メリットとデメリットは以下の通りです。
メリット |
デメリット |
スピーディーでクオリティーの高い作業 |
コストがかかる |
ワックスがけやエアコンクリーニング、害虫駆除などに対応できる業者も |
パートやアルバイトを雇用した場合よりも高額になるケースも |
美観維持にかけるリソースを削減できる |
プランの内容・条件によっては柔軟な対応が難しい |
専門業者ではさまざまな民泊施設の清掃を請け負っているためノウハウがあり、スピーディーでクオリティーの高い作業が期待できます。リビングや水回りの日常的な清掃はもちろん、フローリングのワックスがけやエアコンクリーニング、害虫駆除などに対応できる業者も少なくありません。
外部の専門業者へ発注することで、ホストは掃除を含めた施設の美観維持にリソースをかけずに済み、ゲスト対応や広報などの業務に集中できるようになります。
専門業者へ発注する際の最大のデメリットは、比較的、高い費用が必要となる点です。1時間あたりのコストで比較するとパートやアルバイトを雇用した場合より高額になる場合もあるため、利益を圧迫しないよう慎重な判断が求められます。
また、業者が提供しているプランの内容はさまざまで、条件によっては消耗品・アメニティ類の交換や不用品の処分には追加料金がかかるなど、柔軟な対応が難しいケースも少なくありません。
民泊の清掃を個人に業務委託した場合のメリット・デメリットは、以下の通りです。
メリット |
デメリット |
専門業者よりもコストを抑えられる |
人によって作業のクオリティに差が出る |
社会保険の手続きや支払いが不要 |
作業内容や契約条件次第では更新が断られる可能性 |
専門業者では研修などを通して一定の作業品質が担保されているケースがほとんどですが、個人への業務委託では人によって作業のクオリティにばらつきが見られることがあります。
また、ホストが作業のクオリティに納得できたとしても、受託側が作業内容や契約条件と報酬が見合わないと判断すると、契約期間の終了とともに更新を断られる可能性もあるでしょう。
民泊の清掃を業務委託する場合の料金体系は、作業時間に応じて単価が設定されているケースもあれば、部屋の面積や間取りに応じて料金が設定されているケースもあります。
時期やエリアによっても料金は変わってきますが、たとえば時間制の料金体系では1時間あたり5000円前後が相場となっています。一方、面積制の場合は25〜30平方メートル(1LDK程度の間取り)で5000円前後が相場です。
民泊の清掃に限らず、業務委託にあたっては委託側・受託側双方のトラブルを回避するために正式な契約書を作成し取り交わすことが推奨されます。そこで、契約書に最低限盛り込んでおきたい内容の一例をご紹介します。
1.委託業務の内容
清掃作業の場所と清掃内容、消耗品の補充・交換、作業完了時の写真撮影・報告 など
2.報酬に関する条件
報酬体系(時間制or面積制)、報酬単価、締日・支払日、振込手数料の取り扱い など
3.契約期間
契約開始日・満了日、契約更新に関する規定、契約期間中の解約要件 など
4.損害賠償に関する規定
損害賠償の範囲、修理・交換時にかかる費用の負担割合 など
5.個人情報に関する規定
宿泊者情報の収集・持ち出しの禁止、宿泊者に関する情報のSNS発信の禁止、客室写真のSNS投稿禁止 など
6.その他禁止事項
作業時間以外の施設への無断立ち入り、ホストの承諾を得ない鍵の複製、備品・消耗品の持ち出し など
民泊施設の清掃を個人に委託することには、いくつかのデメリットも伴います。さらに、正式な契約書を作成するとなると弁護士などの専門家に相談しなければならないケースもあり、相応のコストがかかってしまいます。
また、料金面では専門業者に発注するよりも単価が安いケースが見られますが、個別に契約を結ぶ手間を考えると、結果的に管理会社や清掃会社に発注するのと変わらないか、クオリティーなどを鑑みればむしろコストパフォーマンスが悪くなってしまうケースもあるでしょう。
これらを考慮すると、個人への業務委託が向いているのは、「民泊運営の経験が豊富で清掃すべきポイントをきちんと伝えられるホスト」といった場合になりそうです。また、居室の清掃など最低限の作業だけ委託する個人にお願いし、消耗品の交換・補充や不用品の処分といった細かい作業はホスト自身で行うのも、一つの方法となるでしょう。
上記でご紹介した通り、ホストにとって民泊清掃を業務委託することが適しているケースは限られます。では、これらに該当しないホストの場合、自前での清掃と専門業者への発注のどちらが向いているのでしょうか。
所有している部屋数が限られており、清掃にかけられる十分な時間が確保できるホストは自前での作業が向いているといえるでしょう。
また、ホスト自身が多忙であったとしても手伝ってくれる家族がいたり、民泊事業を運営する社員やパート・アルバイトなどのスタッフをすでに確保していたりするホストも、コストを抑えられ利益が最大化できる可能性があります。
上記とは対照的に、所有する部屋数が多く自前での清掃が難しいホストや、1人もしくはごく少人数で民泊施設を運営しているホストにとっては専門業者への発注が向いています。また、専門業者は清掃作業のノウハウを蓄積し高いクオリティーも期待できるため、民泊運営の経験が浅いホストや民泊サイトでの評価を上げたいホストにとっても、心強い味方になってくれるはずです。
民泊清掃を個人に業務委託することは費用面などにおいてメリットはありますが、作業クオリティーの差が人によって大きいなどのデメリットも見られます。そのため、業務委託をすることが向いているケースは限られるのが実情です。多少のコストがかかったとしても、より高い作業品質を担保してくれる管理会社や専門の清掃業者への発注をおすすめします。
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