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リスク管理よもやま話 ⑦『リスクをとるとは成長すること』
2026.01.19

2026.01.19

今月は「リスク管理よもやま話」が7年ぶりの復活!
企業経営に役立つ実践知を、この連載で分かりやすく解説していただきます。

リスクブランディング株式会社 代表取締役
立教大学大学院(MBA)修了
現在、事業創造大学院大学 事業創造研究科、開志専門職大学 事業創造学部で講師として教鞭をとる傍ら、2022年からリスクマネジメント×ブランディングを融合したコンサルティングサービスを提供するリスクブランディング株式会社を創業。現在、上場企業をはじめ多くの企業でリスクマネジメントによる組織改革や新規事業立上げなどの経営支援を行っている。
~ 目次
(1)リスクの本当の意味
(2)リスクにはマイナスだけではなくプラスもある
(3)リスクをとらなければ成長もしない
〇 リスクの本当の意味
国際標準規格(ISO)では、「リスク」という言葉を「目的に対する不確かさの影響」と定義しています。[1] しかし、この定義では言葉の難解さが先立ち、リスク本来の意味が今ひとつ私たちに伝わっていないように思えます。
元々「リスク」の語源は、イタリアの古語であるリズカーレ(Risicare)で、船乗りを意味するものでした。そして時代の流れとともに、船乗りが荒波を乗り越え航海する様から「勇気を持って挑戦する」という意味に変わっていったのです。
人はとかくリスクと聞くと、危険や不安といったマイナスイメージを持ちがちですが、このことからも、リスクは本来マイナス面の意味合いよりも、勇気を持って果敢に挑戦するプラス面での意味合いが強いのではないでしょうか。リスクとは「勇気を持って果敢に挑戦すること」と捉えると、私たちの仕事への取組み方も今までとは変わってくるように思えませんか。
〇 リスクにはマイナスだけではなくプラスもある
リスクは「事象の結果とその発生の起こり易さとの組み合わせ」によって表現されることが多いです。[2]
事象の結果とはリスクをとることによる利益や損失の大きさを意味し、発生の起こりやすさは事象の結果が起こりうる発生頻度(発生確率)を意味します。それら2つを掛け合わせることによって、リスクの大きさを計ることができます。

(出典) 東京海上日動リスクコンサルティング㈱、2015、「図解入門ビジネス 最新リスクマネジメントがよ~くわかる本[第2版]」,pp.33を基に筆者修正
上記のリスクを表現した図が示す通り、リスクにはマイナスだけではなくプラスもあることが理解できます。
時々、挑戦もせず「リスクがあるのでできません」と言う人を見かけますが、「リスクにはマイナスしかない」と誤解しているように思えます。
リスクをマイナスに捉え何もしないこと。それはすなわちゼロ(0)であり、何も得ることができないことを意味します。厳しい言い方になりますが、失敗を恐れて何もしない個人・組織に成長などあるはずがないのです。
リスクを正しく捉えることが、個人や組織の成長の第一歩になるのではないでしょうか。
〇 リスクをとらなければ成長もしない
私が損害保険会社勤務時代、代理店を通じて佐賀大学の上原春男学長にお会いする機会がありました。上原学長は海洋温度差発電という、海底と海面の温度差を利用した発電システムであるウエハラサイクルを発明し、現在も島しょ部の発電に貢献しています。上原学長は著書でリスクについて次のように述べています。
リスクがある―
しかし、そのリスクを克服する過程こそが、そのまま条件適応のプロセスであり、リスクのもつマイナス面をプラスに転じる行為こそがすなわち成長なのです。[3]
上記の言葉を表した下記図から、マイナスからプラスに転じさせる行為、そのプロセスこそが成長であると容易に理解することができます。

(出典) 東京海上日動リスクコンサルティング㈱、2015、「図解入門ビジネス 最新リスクマネジメントがよ~くわかる本[第2版]」,pp.33を基に筆者修正
読者の皆さまにはぜひ、リスクを誤解せず失敗を恐れずに、勇気を持って挑戦し続けていただきたいと思います。
[1] 出典:ISO31000 および GUIDE73;2009
[2] 出典:ISO31000 および GUIDE73;2009
[3] 出典:上原春男、2005、「成長するものだけが生き残る」、サンマーク出版、pp.189

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