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元の評価が重みをもつ ―リスクマネジメントのススメ―
2018.12.03
2018.12.03
前回、「信頼の非対称原理」をもとに、信頼構築には時間がかかるが、信頼の崩壊はあっという間に起こることを述べさせていただきましたが、今回は「信頼の二重非対称性モデル」という理論をもとに、元の評価が重みをもつことを説明させていただきます。
「信頼の二重非対称性モデル」とは、信頼において元の評価が重みを持ち、初めから良いと思われている人や組織は元の良いという評価が重みをもち、逆に悪いと思われている人や組織は悪いという評価が重みをもつことを意味します(中谷内,2015)※1。
この「信頼の二重非対称性モデル」は、事前に愛されていれば、もし何かミスや不祥事が起こっても大目に見てもらえる可能性が高いことを示唆しています。
これは「帰属理論」でも同様に説明することができます。
帰属理論では男女関係で、元の評価が重みをもつことが明らかにされています(帰属理論を詳しく知りたい方は、下記URLの笠原英一著「いま、本当に愛される企業とは」をお読みください※2)。
これら元の評価が重みをもつという理論は、B2B企業(企業対企業の商取引を主に行う企業)に対し、リスクマネジメントがとても重要であることを伝えてくれています。
リスクマネジメントを行い、お客さまに日ごろから「しっかりした企業」と認知されていれば、もしもの時にも大目に見てもらえる、または被害のダメージが小さくなるといった可能性が高くなると言うことができます。
顧客から事前に愛されること、好かれることためには何をしなければならないのかを企業が考えることが、まさに経営戦略と言えるのではないでしょうか。
リスクマネジメントは経営戦略に有効な手段です。
大森英直 (株式会社ジェイアイエヌ 取締役 リスクコンサルティング担当)
※1 出典:中谷内一也、2015、「信頼学教室」、講談社現代新書
※2 笠原英一著、2013、「いま、本当に愛される企業とは?」Link vol.214 Spring 2013
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