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コラム

コラム 賢人の思考 ~ 人生の正午を過ぎたら ~

賢人の思考

公認心理士の熊倉百音子氏に「人生の正午を過ぎたら」というテーマで、中年期をどの生きるのかについて書いてもらいました。

私も中年期ですので、このコラムを読んで考えさせられました。

とても読みやすい文章なので、みなさんも読んでみてください。

【筆者】熊倉 百音子 氏(Motoko Kumakura)

 熊倉百音子氏

【プロフィール】

東京生まれ 株式会社クオリティ・アンド・バリュー 代表取締役

公認心理師/ドイツポジティブ心理学トレーナー

九州歯科大学 非常勤講師

『心理学を日常に活かす。質の高いコミュニケーションの方法と効果を実践的に伝えています』

コラム:「今日もココロをストレッチ」連載 2022.8~2023.7(秋田魁新報 他2紙)

著書:「誰も教えてくれなかった 患者さんの心をつかむ デンタルコミュニケーションメソッド」(共著 医歯薬出版社)

立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了

 

テーマ:人生の正午を過ぎたら

 

たしかまだ10代だった頃、ある本の一文を読んでとてもショックを受けたことがあります。

『人間のピークは20代、そのあとは下り坂である』

前後の文脈や詳細は忘れてしまったのですが、だいたいこんな意味の文章でした。まだ若かった私は年をとるというイメージすらまだぼんやりしていた時期でしたが、

「20代がピーク?そのあと50年以上を延々と下降線を辿る人生って希望がないなぁ」と暗い気持ちになったことを覚えています。

今ならあの「20代ピーク説」は生殖能力など人の身体機能のほんの一部であろうということがわかります。身体機能の衰えは確かにあるとしても、人は身体のみで生きているわけではありません。むしろ年をとれば精神面が充実して、ものの捉え方も考え方も変わり、幸福感を得やすくなることもあると思います。

 

年をとってから、つまり40代・中年期以降の生き方については、いろいろな学問分野で論じられているところですが、今日はユングのライフサイクル論を取り上げます。

精神科医・心理学者のユング(カール・グスタフ・ユング)は、人の一生を4つにカテゴライズし、太陽の動きになぞってそれぞれのステージに名前を付けました。さらに各ステージには発達目標としてのテーマがあるとしました。

 

・生まれてから20歳くらいまで → 少年期
・20歳から40歳くらいまで  → 成人前期
・40歳から65歳くらいまで  → 中年期
・65歳から死ぬまで      → 老人期

 

画像1

ステージ

             テーマ

少年期

アイデンティティの形成

成人前期

社会との関係性へのシフトと成長

中年期

「人生の正午」の期待・不安感等との直面から残りの人生を模索

老人期

これまでの人生を集大成

 

少年期から成人前期までは日が昇り上昇していく時間帯、心身の成長とともに、自分を取り巻く世界も広がる時期です。

中年期から老人期は午後の時間帯、日没に向けて日が傾いていくように人生も暮れていく、とユングは考えました。

ちょうど正午の太陽が真上に来ている時間帯をユングは「人生の正午」と、なんとも美しい表現で呼び、人生の中の大きな転換期としました。

日が昇っていく午前中の時間帯と日が沈む午後の時間帯の境目は40歳だとユングは言っていますが、寿命も延びたことですし、現代の私たちにとってはちょっと若いような気がしますよね。

だいたい40代~50代ではないかと私は思っているんですが、まあとにかくこのくらいの時期について、それまでと同じような姿勢や価値観で生きるとのちに危機的な状況になると警鐘を鳴らしています。

確かにこの年代は社会的な役割が変わっていくことが多いです。仕事では「若手」から「リーダー」「管理職」へ、家庭での役割も変わります。

子供が大きくなり手を離れ、親世代は介護を考える時期です。誰もが自分の生き方や思考・行動を変えざるをえない局面に遭遇します。

そんな「人生の正午」という大転換期の乗り換え方をこんな風にユングは解いています。

 

『人生の午後を、人生の午前と同じプログラムに則って生きることはできません。午前中に豊富にあったものは夕方には少なくなり、午前に真実であったものは夕方には真実ではなくなってしまうからです。~中略~ 年を重ねつつある人にとっては、自己に真剣な省察をささげることは義務であり、必要なことです。』

 

まずは個としての自分自身に向き合うことは「義務である」と強い言葉でユングは言っています。

また、アメリカの心理学者レビンソン(ダニエル・レビンソン)はこの時期にすべきこととして、

 

・若い時代を振り返って再評価すること

・それまでの人生で不満が残る部分を修正すること

・それまでの可能性を試してみること

・人生の午後に入るにあたって、生じてきた問題を見つけること

 

を挙げています。

 

レビンソンは「中年の危機」と説いたこの時期をうまく切り抜けられれば、そのあとの老人期をよき指導者・助言者として自立できるとしています。

若いころの人生を棚卸しして、再評価、再構築する必要があるということです。

 

誰もが老いることは避けられないのですが、それまでの人生の集大成として統合していきたいものです。

さて、このコラムを読んでくださっているあなたは今、どのステージでおられるでしょうか。

以上

参考文献:

C.G.ユング 「パーソナリティの発達」

ダニエル・レビンソン 「人生の四季」中年をいかに生きるか

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