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コラム

コラム 賢人の思考 ~他者を理解すること~

賢人の思考

石川雄一先生に「他社を理解すること」についてコラムを書いていただきました。

対人関係で悩まれている方は多いと思います。

石川先生の「自分のことすら理解しきれないのに、他人を理解することなどできるわけがない」という言葉には納得してしまいました。とても深い文章です。

最後まで読んでいただけたらと幸いです。

 

【著者】

石川 雄一 氏

石川 雄一 氏

【プロフィール】

慶應義塾大学経済学部卒業後、東京海上火災保険株式会社(現:東京海上日動火災保険㈱)に入社。主に国内営業畑を歩み、近畿業務推進部長、札幌中央支店長などを歴任

55歳で自動車メーカー保険代理店の常務取締役となり、経営と人材開発に尽力

退任後、大型自動車メーカー関連会社参与を経て退職

2017年に立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科入学し、2019年3月に修士課程修了。MBA(経営学修士・社会デザイン学)

現在立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士課程に在籍し、企業組織に関する研究の傍ら、セミナー講師など精力的に活動している

 

 

テーマ 他者を理解すること

 

入社3年ほどで転職する人が多いという報道がある。転職の理由は、仕事の内容が希望に合わないとか、自分の能力を発揮できないなどらしいが、本音の多くが人間関係に起因しているのは気になる。そうすると、新しい組織に入って、周りの人たちと簡単に理解しあえると思っているのだろうか。

例えば親子の関係を考えてみよう。子供の立場からみれば、親は自分のことを理解しているのか、なかなか分かり合えないのか、親子間でも十分意思疎通できていると感じる人は少ないのではないか。どの親も、小さいうちは言うことを聞く良い子だったが、大きくなるとなかなか扱いが難しくなったと感じるはずだ。子供は成長するにつれ、自我や自立願望が目覚める。すると親であったとしても、他者からの指示に従ったり、命令されて行動することには抵抗を感じるようになる。

会社組織を考えてみよう、上司は部下とコミュニケーションを取りたいと努力する。飲みに誘って話題が弾み、人間関係ができた、と思ったら仕事上で理解不能な言動にぶつかる。酒の上での関係作りほど感違いを助長するものはない。はたして部下を理解することができるのだろうか。

他者を理解することの困難さは、昔から様々なところで言われているし、多くの学者が分析して提言を行っている。しかし結論からいえば、他者を理解することは極めて難しいのだ。何故なのだろうか、そしてどうしたら良いのだろうか。

 

恋人との間で永遠の愛を誓った人はいるだろう。しかし時を経ると、その気持ちが変質したり、逆転する経験を持った人も多いだろう。では、最初の自分の気持ちは真実ではなかったのか。そんなことはないはずだ。真剣にこの人を一生愛する、と思った瞬間があったのだ。その気持ちは偽りではない。

子供が生まれ、保育園に幼稚園に行く姿を見て、何と愛らしい、目に入れても痛くない、生涯この子に献身すると感じた瞬間がどの親にもあったはずだ。ところが中高生になって、口も利かない、様子も態度も最悪だ、一体あの子がどうしてこんなになったのか、育てかたを間違えたのか、夫が妻が悪かったのではないか。

新入社員が入った。はなからコミュニケーションが取れない、最近の若者は何を考えているか分からない、どう指導したら良いのだろうか。懇親会にも来ない、酒も飲まない、冗談も通じない、指示が通じているかも定かでない。現在多くの先輩、上司が悩んでいるだろう。

ではもしその人が外国人だったらどうだろう。育ちも習慣も日本とは全く異なる環境で育ったのだから、簡単にはコミュニケーション出来ないかもしれない、と覚悟して接するだろう。「最近の若者」は、中年から見れば外国人と同じである。

今回は残念ながら、どうコミュニケーションしたらよいか、の答えをアドヴァイスするのではない。他者をいかにして理解したらよいか。その答えは、「他者を理解することは不可能」、けんもほろろな回答である。だがそこからスタートすることが必要だ。

 

あなたに質問をしたい。「あなたは自分のことを完全に理解していますか?」

自分自身の言動に生涯責任を取れますか。永遠の愛を誓った気持ちはどこに行ったのですか。自分の感情をコントロールできますか。あなたという他者と、コミュニケーションする自信はありますか。

過去を振り返って、自分が変化していないと自信を持って言える人はいないだろう。10代20代の自分はいかに軽率だったか、今ならあんな行動はしなかった、という反省はないか。友達を裏切ったことはないか。親や配偶者にウソを行ったことはないか。良心をとがめるような行動をした経験はないだろうか。そんなあなたを他者は理解できるだろうか。信頼できるだろうか。

最も謎なのは、自分自身である。自分のことすら理解しきれないのに、他人を理解することなどできるわけがない。ここを起点に人間関係は始まるのだ。

あなたにできること、それは自らを律して努力すること。感情をコントロールできなければならない。相手を理解したい気持ち、理解しようとする努力、そこに行きつくのではないだろうか。過去の自分を振り返り、他者を理解するのが難しいのは当たり前だと考える。そして努力する。パートナーを、他者を理解しようとする努力、それが愛だろう。他者に注ぐ暖かいまなざし、それが欠ければ殺伐とした家庭や組織や社会になってしまう。ますます、根気と努力と愛が求められる社会になっていることを痛感する。

 

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