
-
マネジメントのすゝめ 「戦略以上に大切なもの」
2026.09.28

2026.09.28

今回は大森英直氏に「戦略以上に大切なもの」についてご執筆いただきました。
組織にとって戦略よりも大切なものは何なのか。これを考える機会としてお役立ていただれば幸いです。

リスクブランディング株式会社 代表取締役
事業創造大学院、開志専門職大学 非常勤講師(専門 リスクマネジメント)
1972年広島県呉市生まれ 立教大学大学院(MBA)修了
セコム株式会社・AIG損害保険株式会社で法人営業、医療・介護事業上場企業にて事業戦略・人材戦略部門などに従事。2022年にリスクブランディング株式会社を創業する。
現在、竹下産業株式会社をはじめ上場企業を含む複数の企業で顧問を務める。
まず「戦略」の重要性についてお話しさせていただく前に、「戦略以上に大切なもの」について解説したいと思います。
~ 目次
1.組織文化は戦略にまさる
組織が限られた経営資源(人・物・金・情報)を最大限に活かし、持続的な成長と競争優位性を生み出すためには「戦略」が重要ですが、実はそれ以上に大切なものがあります。“マネジメントの父” と呼ばれるピーター・ドラッガーは次の至言を残しています。
「組織文化は戦略にまさる」 ― ピーター・ドラッガー(経営学者)
以上のように、ドラッガーは戦略以上に「組織文化」が重要であると伝えています。
では、組織文化とはどのような意味なのでしょうか?
組織・・・目標を共有し、その達成のために協働する人々の集まり・システム
文化・・・組織内に共通する意識・行動
目標を共有し、その達成のために協働する人々との集まり・システムが組織であり、組織文化とは、組織内に共通する意識・行動であると定義されています。
では、みなさんが会社の中で同僚と同じ意識を持ち、共に行動するためにはどうしたら良いのでしょうか?
それは1442年前(西暦604年)、聖徳太子が制定した我が国初の法律である「十七条の憲法」に答えがあります。
当時日本は豪族たちが権力を争う不安定な社会情勢の中、大陸の隋からの侵略の危険性にも晒されるという危機的状況で、聖徳太子は国を一つにまとめる必要性を感じていました。
では聖徳太子がいかに国という一大組織をまとめ、我が国の文化をつくっていったのかを見ていきましょう。
2.聖徳太子が伝えたかったこと
聖徳太子が十七条の憲法で私たちに伝えたかったことは何だったのか、ここで全てをお伝えすることは出来ませんが、十七条の中でも特に重要な3つを現代語訳で紹介させていただきます。
第九条
人と人との間にある「信頼」を根本に考えなさい。
物事を成し遂げられるかどうかは、すべてこの信頼にかかっています。
もしお互いに信頼し合えるなら、どんなことでも成功させることができます。
しかし、もしお互いに信頼し合えないなら、どのようなことでもすべて失敗に終わるでしょう。
人々が集まっても、そこに信頼関係がなければ、全て台無しになり国や組織が壊れてしまいます。
第十条
心の中の怒りを消し去り、表情や態度に出して怒るのをやめましょう。
人にはそれぞれの考えがあり、譲れないこだわりや執着を持っています。
相手が正しい時は自分が間違っており、自分が正しい時は相手が間違っているものです。よって、自分だけが聖者で、相手だけが愚かなわけではありません。
私たちはどちらも、ただの不完全な人間です。何が正しくて何が間違っているかを、誰が決めることができるのでしょうか。
賢い人も愚かな人も、丸い輪のようにどこが始まりで終わりかも分かりません。
だから、相手が怒っている時は「自分に落ち度があったのでは」と反省し、自分の意見が正しいと思っても、周りの人たちの意見に従い、協力するのが良いのです。
第十七条
重大な事はあなた一人の独断で決めてはいけません。必ず多くの人たちと一緒に議論をして決めなさい。
小さな事柄であれば、わざわざ大勢で話し合う必要はありません。
しかし、組織の命運に関わるような重大な事については、間違いが起こるのではないかと常に警戒すべきです。
だからこそ、多くの人たちと一緒に話し合い、じっくりと時間をかけて多くの意見を交わし合いなさい。
そうすれば、その議論は理にかない、物事を成功させることができます。
以上のように、聖徳太子は十七条の憲法を通じて「話し合うことの大切さ」を私たちに伝えてくれています。
皆さまにも「話し合うこと」で、一人ひとりが力を存分に発揮できる風通しの良い職場、良い組織文化をぜひ作っていただきたいと思います。
最後に私が好きな言葉を紹介させていただきます。
「寛大は正義の花である」 ― ナサニエル・ホーソーン(小説家)
この言葉は厳格な正義ではなく、他人の過ちを理解し、許し、受け入れる寛大さこそが本当の正義であり、「自分の正義感は寛大さを欠いていないか?」を常に自らへ問うことの大切さを教えてくれています。
誰かが失敗した時には怒るのではなく、優しく許す寛大な心こそが、本当は正しく美しい組織文化をつくっていくことにつながっていくのではないでしょうか。

タケシタの公式Facebookにいいね!する
タケシタのサービスについての創意工夫や仕組みについて説明します。
さまざまな専門家の方々に、「賢人の思考」と題しコラムを寄稿いただきます。
noteでも記事を連載中です。ぜひ合わせてご覧ください。
弁護士・行政書士をはじめとする各種専門家にサポートして頂き、より良いサービスを提供できる体制を整えてまいります。
竹下産業の広報部からのレポートです!
オフィスの情報媒体処理は、
タケシタにお任せください
03-3887-1761
営業時間/9:00~17:00
東京都(保管積替含む) 千葉県 神奈川県 埼玉県 茨城県 栃木県 群馬県 山梨県 福島県 長野県 静岡県 愛知県 大阪府
東京都 千葉県 神奈川県 埼玉県 茨城県 栃木県 群馬県 山梨県 福島県 長野県
※「T-CUBE」は竹下産業株式会社の商標登録です


